「地元と心ひとつに」岸田首相が被災地を視察 輪島朝市の火災現場では大規模捜索続く
能登半島地震の発生から14日で14日目となりました。
依然、およそ2万人が避難生活を送る中、岸田首相が被災地を視察しました。
■宇野佑一NNN取材団「警察や消防、自衛隊が大規模な火災があった現場に捜索に入っていきます」
地震後、火災が発生した輪島市の朝市通りでは、14日も警察や消防などによる捜索が行われました。
県によりますと、元日の能登半島地震で、県内では221人が亡くなりました。
また、24人の安否が分かっておらず、このうち8割が輪島市となっています。
こうしたなか、七尾市内の災害廃棄物の仮置き場では午前9時の受付開始を前に、車が長い列を作りました。
木くずやガラスなどの災害廃棄物を持ち込むことができ、市の職員などが、回収作業にあたりました。
■女性「たくさん壊れている人もいるし、持ってくると思うし、早く行こうって持ってきたんです」
仮置き場はことし3月末まで開設されます。
一方、輪島市によりますと市内の中学生およそ400人が対象の市外への“集団避難”について、これまでに、およそ250人から希望があったということです。
■母親「行かせることにしました。ちょっと不安。初めて離れるので」
そして、岸田首相が地震発生後、初めて被災地入りしました。
輪島市内で自衛隊や警察・消防などの部隊を激励したあと市内の避難所を訪問。
運営者らから避難所の衛生状態などを聞き取りました。
岸田首相は珠洲市内の避難所も視察したほか、金沢市内で県関係者と意見交換しました。
■岸田首相「1日も早くこの元の生活を取り戻せるように政府一体となって県や地元の皆さんと心ひとつに努力をしていかなければならないと思います」
岸田首相は県民の生活再建に向け中長期的な取り組みを確保しなければならないと話しました。