「政府初動不十分だった」 元内閣危機管理監の伊藤哲朗氏 金沢で“能登地震の対応”で講演
元警視総監で内閣危機管理監を務めた伊藤哲朗さんが25日に金沢市で講演し、能登半島地震での政府の初動は「不十分だった」と指摘しました。
伊藤さんは、石川県警本部長や警視総監を歴任し、東日本大震災の発生時には内閣危機管理監として国の危機管理にあたりました。
この日は「能登半島地震と政府の対応の問題点」をテーマに講演しました。
この中で、東日本大震災に比べ、能登半島地震での政府の初動は不十分で「迅速かつ大量に自衛隊を派遣すべきだった」と指摘しました。
また、「人命救助や孤立集落の把握、インフラ復旧などさまざまな問題が同時に発生し、うまく優先順位を付けることができていなかったように見えた」と述べ、内閣官房での指揮調整能力が欠けていたのではないかと持論を語り、危機管理の重要性を訴えました。
最終更新日:2025年3月26日 2:58