倒壊から約9か月… ビルの解体始まる 石川・輪島市
朝から雨が降り続いた輪島市。元日の地震から9か月が過ぎ、今も倒れたままの7階建てのビルにようやく動きがありました。
長谷川 拓海 記者
「元日の地震によって、道路をふさぐ形で大きく傾いたビル。公費解体に向けてあちらの建物できょうから作業が始まりました」
このビルが倒壊したことで隣接する住宅に住む2人が犠牲に。今も道路の一部をふさいでいて、地元からも早期の撤去・解体が求められていました。
住民インタビュー
「早く解体してほしい。そこも道路ふさいでいるでしょう」
「遅すぎるでしょ!もう10月ですよ!」
「ビルの持ち主とつぶされた居酒屋の色んな葛藤もあると思うけど、やっと復興が始まるんじゃないかな」
解体は重機を置くスペースを確保するためにビルの裏手にある3階建ての別棟から始まっています。
また、解体と並行して進められるのが、倒壊した原因の調査です。国交省が基礎部分などを調べるためにも、今回はビルの上層階から段階的に「輪切り」にする形で取り壊すことになっています。
輪島市では年度内で解体を終わらせることで、早期の原因究明に務めたいとしています。