「おいしい!」断水続く中、給食を再開する学校も 石川県内全ての公立小中学校が再開
多くの校舎が被災した輪島市では休校となっていた残りの小中学校でもきょうから輪島高校の校舎を借りて学校生活が再開しました。
「おはよう!元気だった?」
6日朝、輪島市、久しぶりの再会に声を震わせる先生と、児童の姿がありました。
地震発生後、休校していた輪島地区の7つの小中学校が6日から再開。いまだに通学路に地震の被害が残るなか、保護者らと一緒に登校しました。
児童は…
「みんなでおしゃべりして一緒に遊びたいです」
―どんなことをおしゃべりするの?
「久しぶりやなぁとか、一緒に話したり」
他の児童は…
「友達に会えるのが楽しみ」
大きな揺れによって、子どもたちの校舎も被災しましたが、高校の一角を間借りすることで再開に至りました。
これで石川県内全ての公立小中学校が再開したことになります。
一方、先月11日から授業が再開している珠洲市の、みさき小学校。
4時間目の授業が終わり、子どもたちが足早に向かったのはランチルームです。
この小学校でもいまだに断水が続いていますが、5日から給食再開にこぎつけました。給水車から出した水を節約しながら手を洗い、さらに、ラップで皿が汚れないようにするなどの工夫もしていました。
「いただきます!」
児童は…
「おいしい、1万点」
―今日の給食どうだった?
他の児童は…
「めちゃくちゃおいしいですよ。おつゆ大好きなので飲めてうれしいです。」
さらに、他の児童は…
「学校関係者が準備してくれたから、その人たちに感謝したい」
奇跡的に給食を作る施設に大きな損傷がなかったことで、このタイミングでの再開が叶いました。
栄養士 田中彩子さん
「子どもたちには学校来たときだけでもおなかいっぱいになって帰ってほしい。(子どもたちが給食を食べる姿を)うれしすぎて見られなかった」
久しぶりに給食を食べる子どもたちの姿を見た校長は―
珠洲市立みさき小学校 角みのり校長
「子どもたち本当にうれしそうです。そしてよく食べます。普段少食の子も『ご飯おいしい、校長先生すごくおいしかった!』って報告してくれるので大変うれしく思っています」
「私たち教職員はこうやって力をもらっているから、私たちでできることで、子どもたちにさらに力を与え、子どもたちからもらい、一緒に頑張っていこうと思っています」
学校のなかにあふれる子どもたちの笑顔。少しずつ日常が戻ってきています。