他の男と共謀したうえで出水市の女性(70代)からキャッシュカードをだまし取り、現金を引き出したとして薩摩川内市の男(23)が逮捕されました。男は「SNSで指示を受けて犯行に及んだ」と話していて、警察は「闇バイト」とみて調べを進めています。

　詐欺などの疑いで逮捕されたのは薩摩川内市の無職、倉田蓮斗容疑者(23)です。警察によりますと倉田容疑者は11月5日、他の男と共謀した上で出水市の女性(70代)に対し、「あなた名義の口座のキャッシュカードの番号がおかしいので調べるために預かります。ヤマサキという男を自宅に行かせます」とうその電話をかけました。女性は、電話をしてきた男が金融機関の職員だと思い、自宅を訪れた倉田容疑者にキャッシュカードを渡しました。倉田容疑者は出水市内のATMで現金約60万円を引き出したということです。女性の親族から警察に通報があり、防犯カメラなどから倉田容疑者が特定されました。

　倉田容疑者は容疑を認めたうえで、「SNSを通じて知り合った人とやり取りをして、指示を受けて犯行に及んだ」と話しているということです。警察はいわゆる「闇バイト」とみて、捜査を進めるとともに余罪や同様の手口による被害について調べています。