著名人をかたる投資詐欺を未然に防いだとして、鹿児島市の銀行と行員4人に警察から感謝状が贈られました。

　県内の投資・ロマンス詐欺の2024年の被害額はすでに8億円を超え、2023年の1年間のうそ電話詐欺の被害額を大きく上回っています。

　感謝状が贈られたのは、南日本銀行本店と、本店営業部の行員4人です。

　4人は2024年4月、来店した男性(70代)から「著名人をかたる投資サイトにアクセスしたところ、金の購入をすすめられた。 定期預金を解約して3000万円を振込みたい」と窓口で説明を受けました。

　しかし、SNSが発端になっていることなどから、投資詐欺を疑い警察に通報、被害を未然に防ぎました。

(南日本銀行本店営業部・染川敬介さん)
「銀行員としては当然のことをした。感謝してもらえてやってよかったと思う」

　県警によりますと、SNSを使った投資・ロマンス詐欺を含む2023年のうそ電話詐欺の被害は128件。被害額は4億5400万円でした。

　一方、2024年は5月末までに投資・ロマンス詐欺だけで、すでに73件の被害があり、被害額は8億5200万円に上っているということです。

　県警は怪しいと思ったらすぐに家族や警察に相談をするよう呼び掛けています。