鹿児島県内の景気は9か月連続「緩やかに回復」 歴史的な円安の影響は?所得の改善の実感には時間
日本銀行鹿児島支店は9日、県内の景気について9か月連続で「緩やかに回復している」と発表しました。4月、円相場は1ドル=160円台まで下落し歴史的ともいわれる円安は、県内の経済にどのような影響があるのでしょうか。
日本銀行鹿児島支店は9日、県内の金融経済概況について発表し、2023年7月から9か月連続で「緩やかに回復している」との判断を出しました。
4月29日の外国為替市場では円相場が一時、1ドル=160円台まで下落。約34年ぶりの歴史的な円安は県内の経済にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
(日本銀行鹿児島支店 服部 良太 支店長)
「日本は色々な原材料エネルギーを輸入に依存している部分が多いので企業や家計にとっては値段が高くなるという意味ではマイナスの影響は及びうる」
マイナスの印象が強い円安ですが、国内の企業にとってはプラスの影響もあると言います。
(日本銀行鹿児島支店 服部 良太 支店長)
「今、まさにインバウンドが起こっているのは日本にいるとかつてに比べていい思いができるということでプラスアルファになるし、国際競争力は外国人だけの話でなく日本人にとっても日本のものがより魅力的に見える」
また、県内の雇用や所得については改善傾向が着実に進み2023年を上回る賃上げが実現する可能性が高いものの、家計が所得の改善を実感するにはまだ時間がかかりそうだということです。