新総合体育館 座席数を減らす計画は再検討へ 新議長に日高滋議員を選出 3月県議会閉会
県が計画する新たな総合体育館スポーツ・コンベンションセンターを巡り、塩田知事は総事業費を削減するため、客席数を減らす計画を示していました。県議会の3月定例会で議員から経済効果が減る懸念が出たことを受け、塩田知事はきょう、計画を再検討する考えを示しました。
新たな総合体育館スポーツ・コンベンションセンターの整備について県は事業費175億円の増額とコスト削減のため客席数を減らすなどの計画の見直しを提案していました。
メインアリーナを8000席から7000席に。サブアリーナを500席から200席に。武道場や弓道場は半分以下にする計画です。メインアリーナの座席数を減らすことで整備費15億円を削減できる一方、議員からは経済効果が年間4億円減ることを懸念する意見が複数出ていました。
27日の最終本会議で塩田知事は議論を踏まえ、計画を再検討する考えを示しました。
(塩田知事)
「初期費用の抑制と経済波及効果のいずれを優先すべきか再検討したいと考えている」
塩田知事は座席数を元の8000席に戻すのかどうかを決めた上で、今後、すみやかに議会に予算を提案していくとしています。
一方、27日の最終本会議では、自民党の松里 保廣 議長の辞職願が出され、新たな議長を決める選挙が行われました。議員50人による投票の結果、全会一致で自民党の日高滋議員(71)が新しい議長に選ばれました。日高議員は西之表市・熊毛郡区選出で現在、7期目です。
(日高滋新議長)
「県民の皆様に耳を傾け県民に身近な開かれた議会となるよう議会の役割と責任をしっかり果たし県政発展に全力で取り組んでまいりたい」
また、副議長には南さつま市区選出で5期目となる自民党の園田豊議員が選ばれました。