鹿児島市は新年度の当初予算案にホテルなどの宿泊者に課す宿泊税を導入するか検討するための費用を盛り込んでいます。11日開かれた市議会の委員会で宿泊税を導入した場合の使い道について質問が上がりました。

　宿泊税は自治体が条例に基づいて独自に設けることができ、使用目的を特定して徴収する税です。鹿児島市は新年度の一般会計当初予算案に宿泊税を導入するか検討するために60万5000円を盛り込んでいます。宿泊事業者や学識経験者などで作る検討委員会を2025年度中に4回開き、宿泊税の導入の必要性について協議する方針です。

　11日開かれた鹿児島市議会の委員会では宿泊税の具体的な使い道について質問が上がりました。

（日本共産党・竪山清隆市議）
「何の目的なのか。目的税としての位置づけを明確にすべきでは」

（鹿児島市観光戦略推進課・川畑亮課長）
「宿泊税の具体的な使途については今後設置をされる検討委員会のほうで検討するが宿泊者の便益、満足度向上につながる地域拡充事業を中心に優先度の高い取り組みについて充当していきたい」

　鹿児島市によりますと県内で宿泊税を導入した例はなく、指宿市と奄美市が検討を進めているということです。