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裁判員制度導入15年 課題は辞退率72%…辞退理由は「仕事」「育児・介護」

2024年5月22日 19:05
裁判員制度導入15年 課題は辞退率72%…辞退理由は「仕事」「育児・介護」

殺人や傷害致死、放火など重大な犯罪の刑事裁判に国民の視点や感覚を反映させる目的で始まった裁判員制度。
22日は仙台地裁で導入15年をめどに募集したキャッチフレーズの発表など記念のイベントが開かれた。

また、裁判員経験者によるパネルディスカッションも行われた。
「物事を多様な角度で考えさせられる貴重な経験」と肯定的に捉える経験者は・・・

裁判員経験者
「色んな方の立場になっって考え る幅が広がったように思う」

一方、裁判員で仕事を休むことにためらいがあった経験者もいる。

裁判員経験者
「会社にどのように説明して、そもそも参加できるのか、自分が抜けた後に仕事がどうなるのか」

裁判員を送り出す会社側の理解や支援体制の必要性を指摘する声もあった。
仙台地裁では一昨年まで裁判員・補充裁判員あわせて1649人が参加し、これまで201人の被告に対し判決が下されている。
しかし裁判員の辞退率は72%にのぼり制度が開始された2009年の48パーセントを大幅に上回っている。

辞退理由として多いのは「仕事」や「育児・介護」となっている。
仙台地裁では今後もこのようなイベントなどを通じ裁判員制度への理解を広めていくことにしている。

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