宮城県警の新しい本部長に着任した杉本伸正氏が会見を開き、相次ぐ災害を想定し防災対策に注力する考えを示した。

31日付けで県警本部長に着任した杉本伸正氏は、東京都出身の53歳。
1994年に警察庁に入庁後、これまで富山県警本部長や科学警察研究所総務部長などを歴任し、東北での勤務は初めてになる。

東日本大震災の後に原子力規制委員会に出向した経験から「危機管理において想定外を把握していくことが重要」だとして災害を想定した訓練などを通じた防災対策に注力する考えを示した。

宮城県警察本部 杉本伸正本部長
「気づけるはずのリスクには、確実に気づけるようにしていくこういうことを自らもそれから組織全体としても目指していきたいと思います。平時の中でできるだけの対策を講じていくということが非常に重要になってくる」

このほか、科学警察研究所での経験を踏まえ、DNA型を使った鑑定技術の進展に触れ、「震災による行方不明者の捜索を継続していきたい」と抱負を語った。