耳が聞こえない人、聞こえづらい人が“自分の声で110番通報” 運用開始
宮城県警は23日から、スマートフォンアプリ「ヨメテル」を使用した110番通報の運用開始を発表した。
消防への通報など他の緊急電話でも利用することができる。
「ヨメテル」は、聴覚障がい者の電話利用を円滑化するために総務省が取り組むスマートフォンアプリで、通話相手からの音声を文字化して端末画面上に表示できるというもの。
耳が聞こえない人や加齢により耳が聞こえづらい人のうち、自分の声で話すことができる人向けのサービスとなっている。
「ヨメテル」は通常の電話にも利用することができ、緊急電話以外はAIが文字起こしをしているが、110番通報や119番通報などの緊急電話では間違いを防ぐためオペレーターが手動で文字起こしに対応するという。
これまで聴覚障がい者が緊急電話をする際は、ビデオ通話で手話や筆談などオペレーターを介して伝えるという方法が取られていて、自分の声で通報することができなかった。
今後はよりスムーズなやりとりが期待されている。