小学校の統合に伴い、3キロ以上離れた家から通う児童も多い仙台市若林区六郷東部地区では、町内会などが主体となり2日から通学目的の「乗合タクシー」が試験導入された。
料金は片道150円で、六郷小学校の登下校時間に合わせて運行するという。

乗車した児童(6年生)
「いつもは車で来てます。バス通学は楽しかったです。友達としゃべってました」

児童の父親
「自分の時間を作ることができて、仕事に行く前の準備もしっかりできるので非常に助かります」

また、高齢者などを対象に事前予約制で自宅と目的地を結ぶ「乗り合いタクシー」の試験運行も同時に行われる。
料金は1回500円。70歳以上や障がいがある方は100円で利用できる。

82歳の利用者
「行き先はやっぱり病院が一番だよね。バス乗り場までは8～10分くらいかかるのね、それが大変なの。料金は安くてうれしい」

運営主体 六郷東部地区地域交通検討会 小野吉信会長
「高齢者も安心して運転免許証を返納しても通院や買い物ができるような地域になるように考えています」

仙台市では、交通の便が悪い地域の町内会などに「地域交通の導入」のためのアドバイスや財政の支援を行っていて、今回は6例目。
今年中にはさらに市内3地区で試験導入が検討されているという。