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【特集】世界的シェフも注目!脂がのった宮城のアナゴ 自分で浜焼き体験も!「魚とは思えないフワフワ感」

2024年8月30日 19:00
【特集】世界的シェフも注目!脂がのった宮城のアナゴ 自分で浜焼き体験も!「魚とは思えないフワフワ感」

岡崎大知 アナウンサー
「宮城には牡蠣やホヤなどたくさんの海の幸がありますが、この漁港で水揚げされる知られざる宮城の夏のオススメをご紹介します」

太平洋に突き出した宮城県石巻・牡鹿半島。
このうち、牡蠣やワカメなど、豊富な海産物に恵まれる表浜地区で、いま、最盛期を迎えているのが‥‥

宮城県は、アナゴ水揚げが全国トップクラス!

Qここで獲れるものとは?
アナゴ漁歴30年 大澤幸広さん
「アナゴです。関東方面では表浜アナゴとして出荷している。色はあめ色、肉厚です」

それは天然の「アナゴ」!

実は宮城県、アナゴの水揚げが全国トップクラスで、なかでも表浜アナゴは脂ノリの良さとサイズの大きさが魅力だ。
それは仙台市内にある予約が難しい中華料理店も注目する食材だ。

予約困難店も注目する表浜アナゴ

クロモリ 黒森洋司シェフ
「石巻産の表浜のアナゴは肉厚で大きい、食べた食感が段違いに美味しい。これだけ肉厚なものはなかなか手に入らないので大きいものを指定していただいています」

フランスのグルメガイド「ゴ・エ・ミヨ」から料理界を牽引する存在として評価される黒森シェフ。
見事に仕立てられたフカヒレ…。
そして、アワビなど並んで、お店の顔であるコース料理の中に表浜アナゴをラインナップしている。

黒潮と親潮がぶつかり、プランクトンが豊富な三陸はアナゴにとって絶好の生育環境。

日本の最南端沖ノ鳥島付近が産卵場所となるアナゴは、春先から海流に乗って北へ北へと移動して仙台湾にたどり着く。

夜行性で、日中は海底の砂や泥の中に隠れているアナゴ。

その習性を利用して、エサを入れた黒い筒を海の中に沈める方法で漁が行われている。

大正時代末期から伝わるアナゴ漁

午後4時…降りしきる雨の中、約20キロ沖合のポイントを目指す。

岡崎大知 アナウンサー
「時刻は午後4時40分です、激しい雨と横揺れの中、いま仕掛け作業が始まりました」
準備された仕掛けは深さ100メートルの海底へ。

1時間以上かけて約1000本の仕掛けを投げ入れていく。

束の間の休憩をはさんで、あたりがすっかり暗くなった頃。

「ウィーン」

一気に引き上げていくと、筒の中から姿を見せたのはアナゴ!アナゴ!そして、アナゴ!


岡崎大知 アナウンサー
「うぉ~2匹はいってた、大きい!顔の2倍くらいありますね、立派だこれ、輝いてる」

腹の部分が金色に輝くのは脂がのっている証。
8年モノ、80センチを超える大物がかかる時もあると言う。

この地域では大正時代末期から伝わるアナゴ漁。

震災の影響で一時は漁ができないときもあったが、この伝統を途絶えさせまいと船を出し続けている。

大澤幸広さん
「今とれてるアナゴって我々が獲ってますけど我々のものではない。先輩から受け継いできて今度は次の私の子ども、孫、ずっと次の世代に残していかなければいけない」

多くは首都圏に出荷される表浜アナゴだが、それを食べられる場所が漁港のすぐ近くにある。
様々なアナゴ料理を産地ならではの味わいで満喫できるこちらのお店。中でも人気を集めているのが…

「魚とは思えないフワフワ感」

岡崎大知 アナウンサー
「大きいですね、器から半分はみ出て落ちてしまいそうなくらい立派です、いただきます。おいしい、噛んだ瞬間に脂が口いっぱいに広がりますね」

肉厚で、アブラがのった表浜アナゴの天丼は、ほおばるほどに口の中が旨味で満たされる。
そして、お店の横に設置された浜焼き場ではこんな食べ方も…

店員
「ご自身でアナゴを焼いていただけます」

岡崎大知アナ
「自分で白焼きができるんですか?」

丁寧に捌かれたアナゴを自分で焼き上げる、漁師さん直営店ならではの体験。
あふれだすアナゴのアブラと炭火が醸し出す香りがより一層、食欲をそそります。

岡崎大知アナ
「おいしい、やらかい、皮目サクサク、身が本当にやわらかいです、魚とは思えないフワフワ感」

表浜アナゴは王道から意外な体験まで、様々に楽しむことができそうだ。

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