女川港に到着したのは大型クレーン船「海翔(かいしょう)」。吊り上げることができる重さは4100トンと日本最大のクレーン船で、これまで東京湾アクアラインなどの建設にも活躍してきた。
隣を進む船と比べてもその大きさの違いは歴然。最大150ｍという高さは、仙台市内の31階建てビル「AER」をも上回るほど。
あまりの大きさに地元住民は思わずカメラを構えた。

＜地元住人＞
「すごいねと思って。（橋が架かったら）漁業なんかやってる人は流通が良くなって便利になるんじゃない」

「大きいですね。本当に大きいですね。橋架かれば出島から女川まで15分くらいで行けると思うので。病院も近くなるし」

【橋への期待　災害時の避難道路としても】

完成イメージ図（提供：女川町）

このクレーンを使って進められるのが、女川町の「出島(いずしま)」と「本土」を結ぶ橋の建設作業。これまで船でしか行き来できなかった「出島」にとって、産業振興や災害時の避難道路として期待されている。
〝橋〟部分はすでに地上で作られていて、早ければ今月30日、クレーンによって橋が架けられる見通し。