【今が旬のネギ】「猛暑」の影響で生育不良 恒例の「ねぎまつり」中止(宮城・角田市)
今が旬のネギ。
宮城・角田市では、猛暑の影響で生育不良となり、恒例の「ねぎまつり」が中止になった。
27日に農家が見せてくれたのは…。
「例年は…これよりもっと太い。今年はこういったものが多い」
ほっそりとしたネギ。
角田市島田地区では、特産のネギが夏の猛暑と雨不足で生育不良になっている。
舘島田生産組合・大泉太貴彦さん「ネギ自体は本当は乾燥に強い作物ではあるんですけど、その作物でも対応できないくらいの暑さと水不足ということで、根っこが短くなってしまって、栄養を吸えないので太らないという現象でした。(この夏)日中はもちろんですけど、夜間も暑くて、ネギは寒暖差で伸びるものなので、寒暖差がないことによって影響を一番受けたと思います」
例年は長さ1メートルほどに育つネギが、今年は全体の3割が長さも太さも半分ほどになっている。
この畑で、今週末行われる予定だったのが、袋詰め放題のイベントねぎまつり。
しかし、生産組合では、生育不良を受けまつりの中止を決めた。
替わりに、今週末「道の駅かくだ」では規格外のネギが市価より安く販売されるという。
舘島田生産組合・大泉太貴彦さん「(まつり中止が)残念だという声はすごく聞いていて。ネギはネギなので、生産者としては食べて頂きたいという思いから販売会をするという形になりました。数量限定になりますので、なるべく早く来て頂いて買って頂けたらと思います」
27日、仙台市内の食品スーパーでネギの価格を見てみると…。
吉田悠祐記者リポート「こちらの長ネギは1本198円です」
買い物客「ものすごく高いと思って、今日買おうかと思ったがやめました」
農林水産省の調査によると、ネギの小売り価格は平年のおよそ1.5倍となっている。
取材したスーパーによると、猛暑の影響による関東産の出荷量の減少が価格高騰につながっているという。
生鮮館むらぬし・村主芳治店長「(関東産のネギは)4割くらい出荷量が減っている。去年は100円くらいのものが今は200円くらいいなっています。店としてはほとんど利益なしです」
このスーパーでは、ネギの価格が落ち着くのは、東北産が多く出回る11月になると見込んでいる。
また、トマトも、猛暑の影響で価格は例年のおよそ2倍で高止まりが続いている状況だ。