【会見詳細】「楽天に勇気もらった 自分もそういう投手に」楽天ドラフト7位・大内誠弥投手(17)<日本ウェルネス宮城高校・初のドラフト指名>
指名を受けて、大内投手が会見で心境を語った。
<大内誠弥(おおうち・せいや) 投手>
「このたび楽天から指名を頂きました。自分はずっと宮城県で育ってきたんですけれど、宮城県のファンの方に恩返しをすることを目標にやっていきたいと思うのでよろしくお願いします」
Q.指名を待っている時はどのような心境でしたか?
「最後の方はもう無理かなとソワソワしてしまって。緊張だったりとか、どうなるのかと落ち着かない気持ちで待っていました。指名された瞬間は実感なくて、周りに喜んでいただいて、そこから少し実感がわいてきました」
【憧れは楽天・岸投手 対戦したいのはソフトバンク・柳田選手】
Q.楽天イーグルスの印象は?
「楽天生命パークに足を運んで見に行くこともあるので、そのチームに選んで頂いて。いつもスタンドから見てた選手たちと、そのユニフォームを着てプレーすることはすごいことなので、先輩を見習って頑張っていきたい」
Q.楽天で目標の選手はいますか?
「岸投手が目標。岸投手が憧れです。緩急とか、きれいなまっすぐ。コントロールも良くて、見てて気持ちの良い投球です。岸さんを勝手にマネしているので、(岸投手の)カーブを動画で見て参考にしている。(岸投手に会ったら)それの答え合わせというか、深く聞きたい」
Q.対戦したい選手はいますか?
「パリーグなので、柳田選手と対戦してみたい」
【地元・東松島で被災…「楽天の日本一で勇気もらった。自分もそうなりたい」】
Q.東松島出身の大内選手にとって東日本大震災は・・・
「地震が起きた時は家にいた。近くの中学校に避難して、何日か泊まった。中学校の窓から校庭を見て、津波がすごくて、車が回っていて…。そこから町の復興は大変だったが、震災2年後に楽天の日本一があって勇気づけられて復興した。自分もそういう立場になって、ファンを勇気づけられる投手になりたいとその時に思ったので、それが実現できる力をつけて頑張っていきたい。指名してもらった以上は自分の力を出して一生懸命やるだけ。自分のプレーで周りの人が勇気づけられればいいと思う」
Q.日本ウェルネス宮城高校に進学した理由は
「野球ができる高校が(東松島に)できると聞いて、地元で育ってきたので、地元に恩返しをと入学した。自分がドラフト指名されたことで後輩も頑張って、プロの世界で(後輩と)会うためにそれまで自分も頑張って、いい刺激になれればと」
Q.日本ウェルネス宮城で初のドラフト指名。学校の歴史を作ったことについて
「素直にうれしい気持ちあるけれど、ここで満足せずに、これからもっと頑張っていきたい」
Q.プロに行きたいと思った瞬間は?
「2年秋を過ぎてから投げるボールが変わってきて、試合でも結果が残せるようになってきて、これからもっと練習すればっていう風に自分で思った。2年秋くらいから意識して練習を頑張った」
Q.高校時代を振り返って
「高校入学当時は試合でもいい結果が出なくて。ダメだった。監督の指導のもとで、よくなっていった。自分の可能性を信じて頑張ろうと思った。監督の指導が一番大きいと思っている。監督と相談して、アドバイスを聞いて自分のフォームが作られていった」
「自分に自信がついたのは春の県大会で東北高校と対戦して。負けたけどすこしは結果を残せて、もっと練習すればと思って頑張るようにした」
「自分のせいで試合負けてしまったりという時に、自分も落ち込むことがあったけど、チームメイトの支えがあってここまで成長できたので、すごく感謝しています。そして、ここまで育ててくれた家族に1番感謝を伝えたい」
【プロ野球生活へ 地元への思いとこれからの目標】
Q.ずっと東松島で育ってきた大内選手。こどもたちに伝えたいことは?
「小学生・中学生の時はドラフト指名されると思っていなかった。練習を頑張って指名を頂けたので、あきらめないで練習してほしいと思う」
Q.石巻地方で初めて楽天から指名された選手として意気込みを…
「石巻地方を背負っていくくらいの気持ちで頑張っていきたい。活躍して恩返しするのでよろしくお願いします」
Q.プロ野球生活に向けて
「一番の武器は角度を活かしたボールだと思うので、それを活かすためにはまず体づくり。角度を活かせる体を作ることが課題。まっすぐの威力や変化球の精度、体も細い。もっとスピードも回転数もいい真っすぐを投げることを頑張っていきたい」
【大内 誠弥(おおうち・せいや)選手 プロフィール】
<球団コメント>
190㎝を超す長身から投げ込むストレートは角度が素晴らしく、実際の球速以上の速さを感じさせる。
■17才(2006/03/09生)
■投手(右/右)191cm/77kg
■東松島リトルシニア~日本ウェルネス宮城高等学校