【エダマメ用意できずまつり中止に…】記録的猛暑で特産のエダマメ生育不良 10月1日「ずんだまつり」を中止(宮城・角田市)
記録的な猛暑の影響で、角田市では特産のエダマメが生育不良となっている。
10月1日に開催予定だった「ずんだまつり」は、エダマメが用意できず中止が決まった。
角田市内のエダマメ畑。
例年なら収穫を迎える時期だが、今年は異変が起きている。
エダマメのさやを開いてもらうと。
中の豆が、まだ小さいまま。
エダマメ生産者・今野幸夫さん「実が入らない。今の時期 いつもだと丸々となっているんですけど」
実が大きくならない原因は、猛暑が続いたことだという。
エダマメ生産者・今野幸夫 さん「今年は9月になっても暑かったもので、なかなか実が入らないというか実が入っても粒が小さいんですね。例年に比べると(収穫量が)1割くらい出るかどうかだと思います」
角田市内では、およそ30軒の農家が大粒で甘みの強いエダマメ=「秘伝豆」を生産している。
毎年10月上旬に「道の駅かくだ」を会場に「秘伝豆」の販売やもぎ取りを体験できる「角田ずんだまつり」が開かれてきた。
しかし、今年はエダマメの生育不良で収穫の見通しが立たないことからまつりの中止が決まった。
道の駅かくだ・藤野浩 駅長「皆さんに商品としてお売りするものが収穫できないということが分かりましたので、こういった(中止の)判断に至ったということでございます」
代わりのイベントとして、10月1日は新米などを販売する「秋の味覚フェア」が開かれるという。
一方、こちらは七ヶ宿町。
七ヶ宿中学校では、授業の一環として5年前から学校の花壇にエダマメを栽培している。
6月に種を撒いたあと サルやイノシシからエダマメを守る電気柵を設置し、26日は2年生による収穫作業が行われた。
電気柵で害獣による被害は受けなかったものの、収穫量は例年の半分以下となった。
塩ゆでしたエダマメは、給食で全校生徒に振舞われたという。
2年生
「量は少ないんですけど、協力してできたので良かったかなと思います」
「自分たちで育てた豆は美味しかったです」
記録的な猛暑による農作物への影響が広がっている。