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【詳細解説】“年内最大”の値上げラッシュ始まる 食品約3000品目値上げへ 郵便料金や薬まで

2024年9月30日 18:30
【詳細解説】“年内最大”の値上げラッシュ始まる 食品約3000品目値上げへ 郵便料金や薬まで

 明日から10月。“実りの秋”や“食欲の秋”といわれるほど、食卓が楽しくなるシーズンを迎えますが、一方で、“年内最大”とされる値上げラッシュも始まります。

 明日10月1日から、お菓子を中心にした約3000品目が値上げへ。特に値上げとなる品目が多いのはチョコレート。猛暑や干ばつなど世界的な異常気象が原因で、原材料のカカオ豆が高騰したということです。

 また、「うまい棒」も一昨年以来の値上げに踏み切り、12円から15円に。「1本10円」は遠い時代のことになりました。

 お客さん
 「私の好きなチョコレートが上がるので、ショックでした」
 「ちょっと控えるかもわかりません。 ダイエットになるかな?」

 さらに…。

 石川千智 記者
 「コーラなどの炭酸飲料やコーヒー飲料、さらには『午後の紅茶』や『お~いお茶』などの値上げも明日からで、ほぼ飲料コーナー全てを占めています」

 10月1日から始まる“今年度最大の値上げ”。帝国データバンクによると、チョコレートなどのお菓子のほか、ハムやソーセージなども一斉に値上げされるということです。

 なかでも特に多く値上げされるのが、水やコーヒーなどといった飲み物。コカ・コーラ ボトラーズジャパンは「コカ・コーラ」のほか「いろはす」や「ジョージア」などペットボトル製品を中心に、10月1日出荷分から一律で20円ずつ値上げするということです。

 また、最近では“物価の優等生”といわれるあの食べ物も―。

 石川千智 記者
 「200円前半だったたまごは、現在278円と値上がりが続いている状態です」

 たまごMサイズの平均卸売価格は8月以降上昇傾向にあり、夏の猛暑の影響や外食産業の「月見フェア」での需要の高まりなどが原因とされています。

 “食欲の秋”なのに、食卓に大きな影響を及ぼしそうな値上げ。実は食品だけじゃない!?スタジオで紹介します。

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 (黒木千晶キャスター)
 「もう値上げが止まりません。約3000品目の食品が10月から値上げするということです。ハム、ソーセージ、食用油、チョコレート、うまい棒などなどいろいろありますが、理由としては原材料費、そして物流費、さらに円安などということです。

 さらに、この値上げの3000品目に含まれていないのが、お米や卵といった商品なんです。猛暑の影響から品薄で価格が高騰してしまっているということなんです。

 いろいろと猛暑の影響で品薄なものもあると言いましたが、豊作のものもあるんです。それがさつまいもです。今年おいしくて豊作で、消費者としては豊作だと値段がちょっと下がるのかなと期待してしまうんですけれども、価格が高騰しているということなんです。
 
 お話を聞いた農家さんは、本当は値上げしたいんだけれども、企業努力で価格を据え置きにしているそうなんです。しかし、全国的に価格が高騰していて、理由としては、去年に比べて肥料や資材費が1.5倍になっているため、ということです。

 値上げは食品以外にもいろいろとあります。30年ぶりに郵便料金も値上げになり、薬も原材料費の高騰などの理由で値上げが決まっています」

 (高岡達之 特別解説委員)
 「クレジットカードとか皆さん申し込んでいらっしゃると思うんですけど、『これからはデジタルで…、紙で(資料等を)送ったらお金がかかるので』、といった案内が加速していますよね」

(黒木キャスター)
 「値上げの話ばかりですが、10月から“上がる“嬉しい話題もあります。それが、最低賃金です。全国平均1055円で、去年より51円上がるということなんです。この賃上げで経済は良くなるのか、専門家によりますと、『最低賃金が上がっても、物価上昇を上回っていない。消費者の購買意欲は高まらず、企業が苦しい状況は変わらないので、今後も値上げが続く可能性は高い』とのことです。

 そんな中、気になる経済政策なんですが、石破茂 新総裁は、『物価上昇を上回る賃金上昇を実現したい。そのためには労働分配率を上げていかないといけない』つまり、企業利益をどう社員に分配していくか、こちらを上げていかないといけないという話をしていますが、働いている皆さんも企業も、そして先ほど話に出ていた農家さんもしっかり潤って、私たちの生活が少しでも楽になってほしいなと思います」

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