<処理水放出から1年>風評被害に対する損害賠償請求 事業者対象の相談会(仙台市)
東京電力が福島第一原発事故の処理水の海洋放出を始めてから、8月24日で1年。
風評被害に対する損害賠償請求について、事業者を対象にした相談会が開かれた。
「東京電力ホールディングス仙台事務所」が開いた相談会には、仙台市内の水産会社1社が参加し、賠償請求の手続きなどを確認していた。
東京電力によると、宮城県の内外からこの1年間に請求があった570件のうち190件、およそ320億円の支払いを済ませたという。
中国や香港などの禁輸措置により、水産物の売り先を国内に切り替えたものの、魚余りで魚価が下がった分を請求するケースが多いという。
東京電力では、今請求されている賠償を速やかに支払えるよう努めると話している。