<藍の色 より鮮やかに…>日本最古の草木染めとされる『正藍冷染』 染め付け作業が最盛期(宮城・栗原市)
日本最古の草木染めとされる『正藍冷染』の染め付け作業が、宮城・栗原市の工房で最盛期を迎えている。
栗原市栗駒の文字地区にある正藍冷染の工房。
『正藍冷染』は、千葉家が代々受け継いできた染色技法で、今は4代目の千葉正一さん(74)が継承している。
『正藍冷染』は、自家製の藍に熱を加えず自然に発酵させた染料に、フジの模様が施された白い生地を繰り返し浸しながら藍色に染め上げていく。
千葉さんは、去年亡くなった母のまつ江さんから教わった染色技法を守りながら、工房近くの清流で余分な染料を洗い流し、藍の色により鮮やかさが増すように丁寧に仕上げていく。
正藍冷染4代目・千葉正一さん
「去年も良かったんですけれど、それに劣らず大変良い色が出ています。教えられた通りにやっていけば、こういうきれいな色が出ますので、これをきちっと守ってやっていきたいです」
『正藍冷染』の染め付け作業は、7月いっぱい続けられるという。