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【初公判】元・宮城県議の仁田被告「無罪」主張 被災企業への補助金巡り県職員に口利き 「受け取った報酬は“見返り”でなく“政治献金”」(仙台地裁)

2024年8月23日 16:26
【初公判】元・宮城県議の仁田被告「無罪」主張 被災企業への補助金巡り県職員に口利き 「受け取った報酬は“見返り”でなく“政治献金”」(仙台地裁)

地震で被災した企業への補助金を巡り、県職員に口利きをした見返りに報酬を受け取った罪に問われている元・宮城県議の仁田和廣被告の初公判が、23日仙台地裁で開かれた。

仁田被告は「すべて否認します」と、無罪を主張した。

三浦理瑚記者リポート
「元県議の仁田被告が、今裁判所へ入っていきます」

起訴状などによると、元・宮城県議会議員の仁田和廣被告(73)は、2021年4月~翌年1月にかけて 塩釜市の水産会社が福島県沖地震のグループ補助金を受けられるよう、県職員に口利きした見返りに水産会社の元社長から報酬として50万円を受け取ったあっせん利得処罰法違反の罪に問われている。

23日の初公判で、仁田被告は「すべて否認します」と述べ、無罪を主張した。

冒頭陳述で、検察は仁田被告は県議の立場を利用して県職員に強く働きかけ、元社長には「経費かかるからよろしくね」と金を要求したと指摘。

これに対し、弁護側は「地元企業と県職員の橋渡し役で、報酬は見返りではなく政治献金だ」などと反論した。

初公判のあと、仁田被告は報道陣の取材には応じず裁判所をあとにした。

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