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「殺意はありませんでした」母親を包丁で刺した男の初公判 検察側は犯行当時の責任能力を指摘<仙台地裁>

2024年7月2日 15:46
「殺意はありませんでした」母親を包丁で刺した男の初公判 検察側は犯行当時の責任能力を指摘<仙台地裁>

石巻市で母親を包丁で刺し死亡させた男の初公判が2日、仙台地裁で開かれ、男は「殺意はありませんでした」と起訴内容のうち殺意について否認した。
起訴状などによると、去年6月、石巻市の元会社員(無職)佐藤昌喜被告(50)は、自宅で母親の多喜子さん(当時75)の首を包丁で刺し死亡させた、殺人の罪に問われている。

2日の初公判で佐藤被告は「殺意はありませんでした」と起訴内容のうち殺意について否認した。
佐藤被告はこれまで統合失調症と診断され入院を繰り返していた経緯があり、事件当日は様子のおかしい佐藤被告を見た母親の多喜子さんが、病院に行くよう話していた。

弁護側は「佐藤被告は母親を包丁で脅し自分を入院させようとするのを止めようとしただけで殺意はなく、事件当時は心神耗弱状態だった」と殺人罪は成立しないと主張、減刑を求めた。
これに対し検察側は「母親に不満を募らせた佐藤被告が殺意をもってわざと母親を包丁で刺し、統合失調症の著しい影響はなかった」と犯行当時の責任能力を指摘した。

判決は今月16日に言い渡される予定となっている。

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