田んぼのバルブ窃盗相次ぐ…被害額は350万円相当「これから水を引く時期、困る」
宮城県柴田町では、田んぼに設置されている金属製の給水バルブが盗まれる被害が相次いでいて、被害額は350万円相当にのぼっている。
竹中弘 記者
「こちら田んぼに水を引き込むパイプなのですが、荒々しく壊され、間の部分がなくなっています」
画面左が本来のバルブの状態。
そして、画面右側が今回、被害があったもの。
金属製のバルブの部分だけが無くなっていることが分かる。
農業用水路などを管理する「柴田町土地改良区」によると、1月下旬から今月にかけ、田んぼに設置されていた金属製の給水バルブが盗まれる被害が相次いでいる。
バルブはのこぎりやハンマーなどで切断されたとみられ、盗難被害はこれまでにあわせて105個、被害額はおよそ350万円相当にのぼるという。
この地区で長年、農業を営む岡﨑春雄さんは…
岡﨑春雄さん(76)
「困りますよね。全体的に困るんですよ。バルブがないということは水溢れますから元栓で水を出せないんですよ」
自分の田んぼでも2か所の被害があることに気付いたという岡崎さん。
このようなことは、これまで経験がないと言う。
岡﨑春雄さん(76)
「これから水を引く時期になりますから。大変ですよね」
柴田町土地改良区は代替品として樹脂製の給水バルブを提供するほか、警察が被害届を受理し捜査を進めている。