「思ったよりエビの味」アメリカザリガニ試食会<宮城・大崎市>
オーロラソースと絡めた「フリッター風」。
鍋で煮込んで旨みを閉じ込めた「ポタージュ風」。
様々な調理法で仕立てられたのは「アメリカザリガニ」だ。
「これ食べていいの?」→「バリバリ、うまい!」
アメリカザリガニの試食会が行われたのは宮城県大崎市の鹿島台公民館。住民など50人ほどが招かれた。
主催したのは地域の環境保全団体・シナイモツゴ郷の会。理事長の高橋清孝さんは「10年間アメリカザリガニの捕獲を続けた結果、いろいろな生き物が蘇ってきている」と話す。
高橋さんの団体は、ため池の生態系を脅かすアメリカザリガニの駆除を長年、続けている。アメリカザリガニは今年6月、生態系への影響が大きいとして〝条件付で〟特定外来生物に指定された。一度、飼ったものを川などに放したり、捕まえた場所と別の場所に放することが禁じられた。
駆除するだけでなく、食べることで有効活用につなげようというこの取り組み。
試食会では「4日間ほど塩水で飼育して臭みを抜いた」アメリカザリガニを使い、中華料理店や地元の高校の協力をえながら6種類の料理が用意された。
<試食会 参加者の感想>
「まあまあ美味しかったです」
「思ってたよりは良かったけれど、やっぱり脳裏にね、、、。
あのイメージがあるからハサミとか取った方が良いのかなと思いました」
「お寿司のエビとちょっと違うかなと思ってたけれど、思ったより味が似てた」
<試食会を主催 高橋清孝さん>
「アメリカザリガニの駆除・捕獲を続けていかなければならないので、その活動資金を安定して確保することが最大の課題。こういう活動を試食会など有効活用の取組みを進めていきたいと思います」
今回協力してくれた仙台市内の中華料理店に対しては、捕獲したアメリカザリガニの無償提供も開始。今後も有効活用の取り組みを広げていくという。