「赤カビ」検出の小麦使用のすいとん 角田市と石巻市の給食で提供 問題の小麦使用の給食は宮城9市町に
角田市と石巻市の小中学校で基準値を超える赤カビが検出された小麦を使用した「すいとん」が給食として提供されていたことがわかった。給食で提供された自治体はこれまでに9市町にのぼる。
角田市によると今年9月と11月、7つの小中学校で、基準値を超える赤カビが検出された小麦を使用した「すいとん」が給食として提供されていた。また、石巻市でも9月と10月に問題の小麦が使用されたすいとんが、はっと汁として給食で提供されていた。
いずれも児童らの健康被害は確認されていないという。
このすいとんの原料にはJA全農いわてが販売した岩手県産の「ナンブコムギ」が使われていて、食材納入業者の報告で角田市でも給食に使用されていたことが判明した。
食材納入業者などによると県内では仙台市や登米市、気仙沼市など少なくとも9つの市町で問題の小麦を使用した給食が提供されていた。このうち仙台市と気仙沼市の児童合わせて16人が体調不良を訴えている。