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23日「こなフェス」開催!過疎化地域の小長井町を “夢の場所に” 子どもと一緒に町おこし《長崎》

2024年11月20日 6:45
23日「こなフェス」開催!過疎化地域の小長井町を “夢の場所に” 子どもと一緒に町おこし《長崎》

過疎地域でまちおこしに取り組む団体「こながい町おこし隊」。

今月23日には子どもも大人も一緒に楽しめる まちを挙げてのイベント「こなフェス」も開催します。

ふるさとを盛り上げるため、子どもたちとともに進めるさまざまな活動とは…。

カキの一夜干しや早生のミカンなど、旬の食材が並びます。

(中学生)
「小長井の特産品ですよ~」

諫早市小長井町の特産品を売り込むのは、地元の中学生です。

JR諫早駅で今月5日に行われたイベント。

中学生をサポートするのは、西崎 豊さん 42歳。

「こながい町おこし隊」の副隊長です。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「特産品をPRしたいということで “ときめき小長井市” という名前をつけた。小長井を知ってもらう意味でも、すごくいい機会」

佐賀県との県境に位置する諫早市小長井町。

有明海や、多良連山など豊かな自然に囲まれています。

1950年代は約8500人だったまちの人口は、現在は4400人で半数に。

ここ10年では1000人以上減少し、3年前に総務省の「過疎地域」に指定されました。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「駅前の通りには商店やゲームを置いているところがあって、学校が終わるとみんなそこに集まる。子どものころの楽しかった思い出の場所が、どんどん減っていっている」

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「食べ物がおいしいのと自然だけではなく、そこに住む人たちがとても温かい」

小長井町出身の西崎さんは、高校を卒業後に地元を離れ、就職。

会社員や海外でのツアーガイドなどの職を経験し、おととし Uターンしました。

現在は、WEBデザイナーとして活動しています。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「周遊企画を作るのであれば写真だけ撮って帰ってもらわないようにしないといけない」

まちおこし団体は、幼馴染みの漁師 植木勇次さんとともに、おととし立ち上げました。

(こながい町おこし隊 植木 勇次さん)
「まちおこしが趣味なので楽しくやっている。アイデアは基本 西崎くんが突拍子もないことを言い出して、それならできるのではということから進んでいく。すごく頼もしい」

現在は、30代と40代の10人のメンバーで活動。

まちの方言や歴史、イベント情報などをまとめたウェブサイト「こなガイド」の運営や、去年は山茶花高原で大規模なイベント「こなフェス」を初めて開催。

グルメマルシェや地元の伝統芸能の披露などを行い、約2700人が来場しました。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「自分が住むところは自分たちで楽しくしないといけないというのがすごくある。自分たちがワクワクするかどうかを一つ基準に置いていて、来てくれる人や関わってくれる人も笑顔にできるかというところで進めている」

今年は5000人の集客を目指し、来月23日に開催する予定です。

西崎さんたちが最も大切にしているのが、“子どもたちと一緒になったまちおこし” です。

「特産物販売の “小長井市(こながいいち)” は、生徒が主役。目的を忘れずに、来てくださる方をとにかく楽しませること」

地元の小中学校に出向き、郷土愛を育む授業を行っています。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「まちおこしやろう!ではなく、楽しいことやろう。それが結果的に活性化につながる経験をすることで、子どもの時の思い出や体験が(町外に出ても)戻ってくるきっかけになれば。子どもを中心に “まちおこしの機運” が、広がっていけばいい」

(生徒)
「ここは私たち自慢のフルーツバス停。地域の方だけでなく、県外の人にも愛されているから」

子どもたちが大好きな場所を、クリアファイルやキーホルダーなどのグッズとして制作。

ふるさとの魅力を広めることは、子どもたちが “まちを見直す” きっかけにもつながります。

(生徒)
「いいところをSNSで発信することがいい」

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「小長井に生まれてよかったと思ってもらえるような活動をやっていかないといけないし、一番は僕たちの姿や背中を見て、自分たちもやってみようというきっかけになればうれしい」

この日、西崎さんたちまちおこし隊のメンバーがやってきたのは「JR小長井駅」。

地元の小学生らと一緒に「ふたつ星4047」を出迎えます。

(出迎え)
「小長井にようこそ~」

まちのことを少しでも知ってもらおうと、定期的に特産品や子どもたちが手作りしたメッセージカードを配り “おもてなし” をしています。

(乗客)
「いい取り組み。シャボン玉も歓迎されている感じがしてとてもよかった」

過疎地域を “夢の場所” に。

子どもと大人が一緒になって、大好きなふるさとを盛り上げています。

(こながい町おこし隊 西崎 豊 副隊長)
「究極のゴールは、小長井まちおこし隊が必要なくなるぐらい、まちの人たちがどんどんアイデアを出し合って挑戦していける環境ができれば、本当に夢の国になるのでは」

「こながい町おこし隊」が企画したイベント『こなフェス』は、11月23日に開かれます。

フードマルシェや、アーティストの音楽ライブなどを企画しているほか、非日常を味わえる気球係留体験やドローン操縦体験、チャンバラゲームなども予定していて、子どもも大人も楽しめる企画が盛りだくさんです。 

詳しくは「こなフェス」で検索してください。

最終更新日:2024年11月20日 6:45
    長崎国際テレビのニュース