小中学校で修了式と退任式「今後は教員を目指す若者の指導を」退任の校長“最後のあいさつ”《長崎》
県内のほとんどの公立小中学校で、22日、修了式が行われました。
また、修了式後に行われた先生らの退任式で、この春で教員生活を終える校長先生が伝えたことは。
長崎市の諏訪小学校で行われた修了式には、1年生から5年生337人が出席しました。
式では、山﨑 直人校長から各学年の代表に修了証書が手渡され、児童の代表がこの1年、頑張ったことと新しい学年での目標を発表しました。
(2年生)
「3年生で頑張りたいことは、諏訪っ子くんちフェスティバルです。楽器の稽古ができると聞いたので、一生懸命盛り上げていきたい」
(4年生)
「長縄を通してあきらめずに努力することの大切さと、みんなで達成することの喜びを感じた」
児童たちは、1年間お世話になった教室をきれいに雑巾がけ。
ホームルームで3学期の通知表を受け取った後は、クラスメートに向けて感謝の思いも伝えました。
(児童)
「今までのクラスの中で、このクラスが一番、1年(経つの)が早い気がした。あっという間に1年が終わったけど、6年生になっても頑張りましょう」
(児童)
「明るいクラスで楽しかった。シュートをもっと遠くに飛ばせるように頑張った」
(児童)
「50問テストの点数を上げた。36点から98点になった。友達と漢字ノートも頑張った」
子どもたちは、23日から16日間の春休みに入ります。
新学期の始業式は、来月8日です。
子どもたちにとっては、新しい学年に上がる前のドキドキの春休みですが、この日、学校を去る先生もいます。
(山﨑直人校長)
「感慨深いところはある。子どもたちと一緒に過ごすことが当たり前だったので、それがなくなると思うと、少しさみしい気持ちもある」
山﨑 直人校長 60歳です。22日、退任式に臨みました。
長崎市出身。諏訪小学校に統合された「旧新興善小学校」で教員生活をスタートさせました。
それから37年間、子どもたちと向き合う毎日を過ごしてきました。
最後の2年間は、諏訪小学校で校長を務めました。
大好きな子どもたちへの最後の挨拶は、笑顔で届けます。
(山﨑直人校長)
「毎朝、みなさんは元気なあいさつをしてくれた。お勉強も真剣にやっていた。暗唱チャレンジにもどんどん来てくれた。そんな素敵な諏訪小学校の子どもたちが2年間で大好きになった。大好きになったので、お別れするのはさみしい。悲しい。つらい。涙が出てきそう。でも、私はみんなの笑顔が好きなので、明るくさよならをしたい」
そう言って、自作の『明るいサヨナラの歌』という歌で、明るくさよならを告げた山﨑校長。
(山﨑直人校長)
「最高ですね。こんな幸せはない。いろんなことが頭によみがえってくる。今度は教員を育てる側になる。私は教員という仕事は、とても魅力があるし、尊く大切な仕事だと思っているので、そういう仕事を目指し、教員になろうという若者たちに関わる仕事を誇りをもってやりたい」
笑顔で終えられた “教員人生”。
子どもたちも、たくさんの感謝の思いを、長崎くんちの掛け声風にアレンジして伝えます。
(児童)
「山﨑校長先生、ヨイヤー! ヨイヤー!」