本格的な冬の到来 鍋料理シーズンに「野菜の値段は高止まり」去年の約2倍上がり家計圧迫《長崎》
日中は日差しのもとは少し暖かかったですが、風も強く寒くて本格的な冬の到来です。
この時期に恋しくなる鍋料理ですが、野菜の値段は高止まりしていて、家計を圧迫しています。
寒気や放射冷却の影響で、冷え込みが強まった19日の県内。
(会社員)
「朝は寒かった。暖かいコートを出さないといけない」
(70代)
「(ダウンは)今年初めて。出たら寒い。暖かかったらいつまでも夏だった」
マフラーや手袋を着けた人の姿が多く見られました。
朝の最低気温は、雲仙岳の5.8℃、南島原市口之津の8.7℃など 5つの地点で、今シーズン最も低くなったほか、長崎市でも11.6℃と、この冬 2番目の寒さに。
(30代 会社員)
「最近暑かったので、寒暖差がひどくて、ひどく寒く感じる」
しかし18日は 日中も気温が上がらず20℃を下回ると、19日は各地で15℃前後と、この時期らしい寒さに。
この1週間の長崎市の気温をみると、最高気温は13日から17日までは “20℃” を上回り、平年の10月中旬から下旬並みに。
最低気温も、17日までは10月上旬から下旬並みで、日中は上着いらずの暖かさが続いていました。
本格的な冬の到来。この季節に食べたくなるのが…。
(40代 会社員)
「温かいもの、汁物、鍋など」
長崎市のスーパー「ララあたご」では、白菜や大根など、鍋やおでんに欠かせない冬の野菜が並びました。
ただ…。
(60代)
「去年と比べたら高い。葉物野菜やキュウリなど」
(70代)
「もう少し流通で安くなればいい」
半分にカットされたハクサイは、去年のこの時期の1.7倍。
キャベツは2.2倍で、ダイコンは2倍近い価格に。
そのわけは…。
(ララあたご 青果担当 髙西 彩さん)
「猛暑日が続いて高温障害で実にならなかったり、九州産がモノ自体も少なくなっているので、そういった面で入荷量も減っている」
仕入れ値が “高止まり” したままだといいます。
一方で売り上げが好調と話すのが…。
(ララあたご 青果担当 髙西 彩さん)
「鍋セット。私たちがお店で作っている」
野菜やキノコ類などをあわせた店舗オリジナルの「鍋セット」は、販売数を去年の約2倍に増やし、対応しているそうです。
(ララあたご 青果担当 髙西 彩さん)
「どうしても(野菜が)高いと、こちらがメインで動いてくる。低単価のもやしが動いたりする。(野菜単体を) 買いやすい価格には下げたい」
20日の朝は19日より、さらに冷え込むところが多くなりそうです。
長崎市では9℃と10℃を下回る予想で、各地で19日より2℃前後低くなりそうです。
日中は15℃から18℃とこの時期らしい寒さで、北よりの風が強まり、より寒く感じられますので暖かい服装でお過ごしください。