能登半島地震から3か月…被災地の薬剤師「災害薬事コーディネーター」研修会《長崎》
能登半島地震の発生から1日で3か月。いまだに8000人を超える人たちが避難生活を送っています。長崎市では、災害時に医薬品の供給などを行う薬剤師を育成するための研修会が開かれました。
(訓練)
「不足薬はどうやって発注したらいいのか、どういう感じで発注したらいいのか」
薬剤師が話し合っているのは、「被災地で薬が不足した時の調達手段」です。
3月31日に長崎市で開かれた研修会。災害発生時に医薬品の供給や衛生管理を行う「災害薬事コーディネーター」に県から任命されている県内の薬剤師40人が参加しました。
橘湾を震源とした地震が発生し、島原半島を中心に甚大な被害が出ていることを想定した訓練形式で実施。能登半島地震の被災地で活動した薬剤師は、経験をもとにアドバイスをしました。
(訓練)
「今皆さん県庁にいますよね。誰に聞いたらいいのかを分かりやすくするために組織図がある。頭の中を整理するためにも作っておいた方がいい」
能登半島地震の発生から1日で3か月。
県内でも大規模な災害の発生に備え、参加者らは薬剤師として果たせる役割や動き方を確認しておく必要性を感じたといいます。
(訓練)
「自分の知識もだが、連携も大事だと思った。行政とかDMATとかそういったところと連絡を取れれば」「災害現場に支援に行ったことはないがいつ起こってもおかしくはないので日頃の訓練が大事」
(県薬剤師会地域保健委員会 災害担当 牟田吉寛さん)
「今後災害薬事コーディネーターもしっかり育成して(本部が)回るようにしていきたい」
県薬剤師会は今後も訓練を続け、県内での災害発生などに備えたいとしています。