“雨” も要因のひとつか? なぜ事故が多発?「長崎バイパス」5日間で7件の車両事故発生《長崎》
長崎バイパスでは、6月23日から27日にかけて7件の事故が起きました。
このうち4件を、当時NIBのカメラが捉えています。
23日には、間ノ瀬―川平インターチェンジ間で軽乗用車が横転。
26日にも、間ノ瀬-川平間で軽トラックが横転しました。
翌日の27日午前7時20分頃には、古賀市布と間ノ瀬の間で軽トラックが横転。
その約2時間後、間ノ瀬-川平間で普通乗用車がガードレールに衝突しました。
この4件の事故の車の運転手はいずれも病院に搬送され、命に別状はありませんでした。
ただ、車線規制が行われるなどの影響も出ていて、より大きな事故になっていてもおかしくありません。
今年、長崎バイパスでは44件の事故が発生していて、去年の同じ時期より6件増えています。
こちらはその場所を示していますが、今回事故が相次いだ場所の周辺で多く発生していることがわかります。
なぜ事故が相次いだのか、どのような運転を心掛けるべきなのか。
諫早市多良見町と長崎市中心部をつなぐ全長15.1キロの長崎バイパス。
このうち、事故が相次いだ古賀市布-川平インターチェンジ間は、山あいを通っていて、アップダウンが多い道路です。
(小林雄大アナウンサー)
「私、アクセルを踏んでないんですけれど、この下り坂のスピードだけで既に速度が55キロほど出ています。すごくスピードが出やすい区間だと思います」
特に事故が多発しているのが、前岳トンネルを抜けて川平料金所までの区間。
下り線では、緩やかな下り坂に加え、カーブが続くのも特徴です。
(小林アナ)
「下り坂でスピードのコントロールが難しい中ですごくカーブが続きます。カーブしながらも車線変更していく車がが多いので、すごく注意が必要な道路だと感じています」
県警の高速道路交通警察隊は、スピードの出しすぎによって事故が多発していると分析しています。
(県警高速隊 浦 建市副隊長)
「事故の多くは脇見であるとか、ヒューマンエラーが大多数を占めているが、それにプラスして長崎バイパスの上り下り、カーブというようなところの道路環境。これに応じた運転ができてないんじゃないか」
長崎バイパスは、起伏やカーブが多いことから自動車専用道路ながら、最高速度は「60キロ」に設定されています。
下り坂でスピードが出ている中、カーブで急な車線変更などを行うことで、事故が起きることも多いとしています。
(県警高速隊 浦 建市副隊長)
「大きな速度超過、40キロを超えるような形での事故はそうありません。60キロのところを若干上回るぐらいというのが大多数。カーブの箇所に合わせた速度が守られていないのではないか」
また、先月下旬の4つの事故はいずれも「雨の日」に発生していて、道路が滑りやすくなっていたことも、要因の1つとして考えられるということです。
県警は、道路状況に合わせた運転のほか、高速道路を走る前にはタイヤのすり減りといった点検を行うよう呼びかけています。