雲仙温泉街の魅力「お客さんと共有を」 ホテル・旅館の新入社員らが魅力学ぶ研修《長崎》
雲仙温泉街でこの春、旅館やホテルに入社した新入社員らを対象にした研修が開かれました。
( 観光ガイド)
「ミヤマキリシマといいます。雲仙を代表する花。長崎県の県の花。お客様から聞かれた場合は、地獄は4月初めから咲く。仁田峠は5月の上旬から中旬が見頃と覚えておいてほしい」
観光ガイドの案内で、雲仙地獄をめぐるおよそ40人。
この春、雲仙温泉の旅館やホテルに入社した新入社員らです。
地域に親しんでもらい、おもてなしに役立ててもらおうと、地元の団体が研修会を実施しています。
(伊藤 魁星さん)
「雲仙に関して、表面的なことしか分からないので、詳しいところを知れたらいい」
福岡県出身の 伊藤 魁星さん 22歳。
定時制高校を卒業後、料理人を目指して旅館「半水盧」に就職しました。
(伊藤 魁星さん)
「木がねじれてるのも初めて見た。すごいなと思った」
「(覚えることがいっぱいある?) 覚えられるかな」
伊藤さんは内容を忘れないよう、スマートフォンでこまめにメモを取っていました。
雲仙市千々石町出身の 田中 優風さん23歳は、去年7月からホテル「青雲荘」のフロントスタッフとして働いています。
(田中 優風さん)
「小さいころから青雲荘があったので、見学させてもらい、いいなと多い就職した」
今回の研修で、観察できる鳥が150種類に上ることや、雲仙にゆかりのある名前がついた植物があることなどを知った田中さん。
(田中 優風さん)
「こういう機会があった方がお客さんに詳しく説明できるし、より雲仙の魅力を伝えられる」
雲仙観光局によりますと、市内の宿泊滞在者は、コロナ禍前の86%まで回復。
団体客から個人旅行向けにシフトした旅館やホテルが増え、満足度を上げる取り組みを進めているそうです。
(雲仙観光局観光振興事業部 手島 晋一郎 副部長)
「満足度が上げることで、(客)単価が上がっていて、コロナ前に観光客数も戻りつつありながら、好調を維持している」
雲仙温泉の魅力を学んだ新入社員。
これからの仕事に、今回の経験を活かしたいと意欲を見せます。
(伊藤 魁星さん)
「自分が初めてきて感じたことを、お客さんに共有していけたらいい」
(田中 優風さん)
「お客様に来ていただいたからには、満足して帰ってもらう。それにプラス雲仙も楽しんでもらえる。情報提供できるホテルスタッフでありたい」