JAL新社長は活水女子短大の卒業生 活水学院の教え「女性活躍のリーダー論」とは《長崎》
今年4月1日付けで日本航空の新社長に女性で初めて就任する鳥取 三津子さん。
実は、長崎市の活水女子大学の前身の活水女子短期大学の出身なんです。
様々な分野で活躍する女性リーダーを輩出する「活水」の教えとは。
長崎市の活水女子大学。
国際文化学部の学生がプレゼンテーションを行っていました。
(学生)
「私たちは空き家を活用した保護猫カフェを発案した」
発表していたのは、保護猫や長崎の空き家問題をテーマにしたカフェ。
学生が考案した新しい事業です。
こちらは「女性起業論」の講義の一環で、学生たちは自ら地域の課題をみつけ、その解決のための事業を半年かけて考え抜いてきました。
(学生)
「若者が楽しめる場所を作ることで人口流出を防ぎ長崎に住む人口を少しでも増やしたい」
1879年に創立した学校法人「活水学院」。
「自立した女性を育てる」という使命を掲げ、中学から大学まで一貫した教育を行っています。
活水の中等科、専修科を卒業し、教員として活水で教鞭をとった中山マサさんは、日本初の女性大臣としても知られています。
そして・・・
(鳥取 三津子さん)
「航空会社の根幹である安全運行に強い思いを持って取り組んで参ります」
今年4月1日付けで、日本航空の女性初の社長への就任が発表された鳥取 三津子さんは活水女子短期大学の卒業生です。
(活水女子大学日本語文化学科 八坂 徳子 准教授)
「学生も教職員も誇らしい。女子大学ということで、比較的男性の目のない女性だけの中で、のびのびとしている。リーダーだけが引っ張っていくのではなく例えばここが足りないとか進んでいないとか全員のメンバーが役割をもって活動している」
「女性に最高水準の教育」を提供することを掲げる活水学院。
活水大学では、最近、PBL=課題解決型の授業を多く取り入れているそうです。
場面に応じた自分の役割を全うし物事を「自分ごと」として考えられる力を育み、社会の発展に貢献できる女性の育成を目指します。
学生たちも・・・
(渡邉 美夢さん)
「独自のアイデアやお金の仕組みが分かっていれば、楽しく(起業)できるのではないか」
(山下菜々さん)
「スライドを作るのが得意な子もいれば発表が得意な子もいるので、そこは個性や特技を生かしながら発表の準備をした」
(牧島 美桜さん)
「公務員を志望していて、何か長崎市の地域創生に関わる企画を発案できる立場になりたい」
さまざまな分野で活躍できる女性を輩出する活水学院。
今年創立から145年を迎えます。