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【町田気象予報士解説】「数年に一度の寒波」と呼ばれているのはなぜ? 過去の気象データと比較 鳥取県・島根県

2025年2月4日 18:31
【町田気象予報士解説】「数年に一度の寒波」と呼ばれているのはなぜ? 過去の気象データと比較 鳥取県・島根県

2月4日は、山陰地方では鳥取県を中心に雪が積もりました。今回の寒波は、まだ始まったばかりで5日にかけて、一段と強い寒気が流入する予想です。

「数年に一度の寒波」とも言われている今回の強い寒波。なぜそう言われるのかというとー。

上空に非常に冷たい空気が長い期間居続けるためです。松江の上空1500m付近の予想気温を見てみると、今回-12℃以下の状態が4日から6日にかけて3日ほど続き、7日にいったん落ち着くものの、8日には再び強まる見込みです。では、過去の気象データと比べるとどうでしょうか。

米子の1957年~2010年の観測統計では、1991年に、松江の2011年以降の統計では、2018年に-12℃の寒気が3日間続いた記録がありました。今回の寒波は、こうした「3日間続いた過去の記録」を超え、さらに 8日に寒気が再び強まることが特徴的です。「最強クラスの寒波」と言われるのも納得の強さといえるでしょう。寒気が南下してくる理由を5日の午前9時の予想天気図で見ていきましょう。

三陸沖に新たな低気圧が発生し、日本付近は強い冬型の気圧配置が続くでしょう。上空には強い寒気が流れこみ、平野部も含めて雪が続く見込みです。大気が非常に不安定となり雷を伴うところもありそうです。また、気圧の傾きが大きく強い風が吹くため、高波や吹雪も注意してください。

引き続き、天気の変化にご注意いただき、不要不急の外出は控え、安全第一でお過ごしください。

最終更新日:2025年2月4日 18:36
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