東日本大震災を教訓に開発 “移動する薬局”と共に災害派遣チーム7人が被災地へ 鳥取県鳥取市
被災地では、感染症対策を含めた被災者の健康管理が大きな課題となっています。こうした中、鳥取県薬剤師会は「移動する薬局」とも言われる特殊な車両を石川県に派遣します。
キャンピングカーのような見た目の車。中に入ると、薬局にあるような薬を入れるための棚や。薬を小分けにする機械などが備え付けてあります。
薬剤師
「調剤することができます。水剤から、粉から、錠剤から。棚の中に薬を置いていきます」
東日本大震災で薬の供給が滞ったことを教訓に開発された、「モバイルファーマシー」と呼ばれる車です。調剤に必要な機材だけでなく、ウォータータンクや発電機、ベッドなども備えています。
車と共に石川県に派遣されるのは、鳥取県薬剤師会災害派遣チームの7人です。1月18日は結団式が行われ、原利一郎会長が「多岐にわたる業務が予想されますが、被災者に寄り添って薬剤師としての職能を発揮してきてほしい」と激励しました。
鳥取県薬剤師会災害派遣チーム 津村慎一さん
「阪神淡路大震災や東日本大震災の時にも薬剤師のボランティアとして僕自身入った経験があるので、できることは全部やって帰ってきたいと思っています」
一行は、1月18日夜鳥取県鳥取市を出発し、1月末まで避難所での衛生管理や調剤、服薬指導などを行う予定です。