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「被害が起こらないように祈って」 去年の台風7号で大きな被害を受けた窯元 台風10号の最接近を前に浸水対策 鳥取県鳥取市河原町

2024年8月29日 17:49
「被害が起こらないように祈って」 去年の台風7号で大きな被害を受けた窯元 台風10号の最接近を前に浸水対策 鳥取県鳥取市河原町

猛威をふるう台風10号。西日本の各地で被害が出るなか、最接近を目前に控えた山陰地方では、さまざまな対策が行われていました。鳥取市河原町にある窯元を訪ねるとー。

因州・中井窯 坂本章さん
「去年の今頃でしたね。川が大変なことになっていました」

窯のすぐそばに川があるため、大雨による氾濫を警戒していました。実は去年、こちらの窯元では台風7号によって工房内が浸水。大雨が降ったこの場所では川が氾濫し、工房内に濁流が流れ込む事態となったのです。作品作りに欠かせない窯などが浸水し、大きな被害を受けました。

因州・中井窯 坂本章さん
「あっという間に(水位が)上がってきたので、去年の場合は対策をするとかなんとかというレベルではなかったです」

そこで今年は、川沿いの壁に土のうを並べたり、陶芸作品などを高いところに避難させたりするなど、浸水対策を行っていました。去年の台風7号から約1年がたった今、坂本さんはー。

因州・中井窯 坂本章さん
「川の水面が全体的に上がっているので。川底が上がってしまっているがゆえに水が迫っているような気がするので、すごくひやひやしますね」

現在、川の底には、去年の氾濫によって砂利や石が堆積。さらに今年の台風は去年よりも強い勢力のため、再度氾濫するのではないかと心配しています。

因州・中井窯 坂本章 さん
「被害が起こらないように祈って。且つ水位が上がってくればそれに対策をしておくということしかあり得ないと思います。よっぽど危険であれば逃げるということも考えていく」

去年に続き今年も被害が出た場合、違う土地に移動しての製作を検討せざるを得ないと言います。製作過程で工房に少しでもダメージが入ると出来具合に影響が出るとして、台風被害への警戒が高まっています。

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