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サバが空を飛ぶ⁉ ドローンを使った輸送実験 サバ祭りの会場に新鮮な魚を空路で届ける 「ゆくゆくは生きたサバをそのまま届けたい」 鳥取県岩美町

2025年3月10日 15:54
サバが空を飛ぶ⁉ ドローンを使った輸送実験 サバ祭りの会場に新鮮な魚を空路で届ける 「ゆくゆくは生きたサバをそのまま届けたい」 鳥取県岩美町

3月8日、サバの日に鳥取県岩美町で、サバ祭りが開かれドローンを使った輸送実験も行われました。

新鮮なサバの刺身に、サバを使ったすきやきや、おにぎり。そして上空のドローンにもサバが―。3月8日、鳥取県岩美町でサバ祭りが開かれました。地下海水を使ってサバの陸上養殖を行う鳥取市の建設会社が開いたこのイベント。サバグルメが大集合しました。

訪れた人
「今日はサバを楽しみに兵庫からやってきました」

「お嬢サバ御膳と、さばみちゃんの御膳を2人で食べようかなと思っています」

行列ができていたのはブランドサバ「お嬢サバ」と「さばみちゃん」の食べ比べ。

食べ比べた人
「口の中で溶けるような感じで、同じような感じなんですけど、さばみちゃんのほうが脂があっさりしているような気がします。どちらとも美味しいです」

こうした中ー。

担当者
「この近くには近寄らないようにお願いいたします。もう間もなく飛んでまいります」

にぎやかな祭りの会場に引かれた規制線。そこに舞い降りたのはなんと、サバ。新鮮なサバが海でも陸でもなく、空から届けられました。

従業員
「2尾ずつ入れようと思ってます」

養殖場で行われていたのは、サバを空から届ける準備。「お嬢サバ」と「さばみちゃん」をクーラーボックスに入れ、ドローンに固定してイベント会場まで飛ばします。おいしいサバを、より新鮮な状態で届けたいという思いと、山間部などの地域にも早く届けることを目指しています。今回は飛行ルートの安全を確認した上で実験を行ったということです。

「お嬢サバ」と「さばみちゃん」を養殖するタシマボーリング 田島 大介 社長
「サバというものはですね、海岸べりで育つものですけども、それが空を飛んで、求められる方々の所に届けられるような仕組み。なんか1回やってみたいなと思いまして。『サバが空を飛ぶ!』という」

訪れた人
「どんな姿で来るかと思ったら、サバのパッケージで来て驚きましたよ」

「(ドローンは)最近のトレンドですよね。もうちょっとね、量をたくさん運んでくるのかと思ったんですけど」

到着したサバは早速、店に運ばれました。今回使用したドローンは重量や飛行時間、操縦方法に制限がありましたが、手応えを感じたといいます。

タシマボーリング 田島 大介 社長
「ゆくゆくは活魚で。生きたサバをそのまま泳いでいる状態で運べたらなと思っています。求められるところにピンポイントに届ける技術はこれからもっと発展していくと思いますし、これからの皆さまに役立つものだと感じています」

今後は従業員がドローンの免許を取得するなどして、実用化に向け力を入れていくということです。

最終更新日:2025年3月10日 18:57
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