人にも"牛"にも厳しい暑さ… 連日の蒸し暑さに早くも夏バテ 牛の食欲減少で乳量が減少 鳥取県倉吉市
7月4日も日中は晴れ間が広がり蒸し暑い一日となりました。そんな暑さでバテているのは人間だけではありません。酪農の現場でも影響が出ています。
厳しい日差しが照り付けた山陰地方。4日正午ごろ鳥取市内を歩く人は、日傘や帽子で日光をしのいでいました。
4日の最高気温は
鳥取県鳥取市:33.1℃
鳥取県倉吉市:32.5℃
など多くの地点で真夏日に。湿度も高く蒸し暑い一日となりました。
街の人
「もうめちゃくちゃ暑くてバテそうって感じ」
「暑いですね、暑い。ちょっと異常ですよね。帽子は必需品ですね」
早くも夏バテを心配する声も聞こえましたが、この暑さと戦っているのは人間だけではありません。
大坪千成 記者
「倉吉市にある農業大学校の牛舎に来ています。こちらにいる私より大きな牛ですが、暑さと湿気で夏バテ気味だといいます」
大学の敷地内にある牛舎では、牛たちに向けて大きな換気扇が風を送っていました。ここ最近気温や湿度が一気に上がったことで牛に影響が出ているといいます。
鳥取県立農業大学校 岩崎彰夫 教授
「乳量が先週ぐらいから1割弱ぐらい減ってきています」
1日に30kgの牛乳を搾るホルスタイン。涼しい地域の原産なこともあって夏バテしやすく梅雨の気候、特に湿度が高くなることで牛の食欲が下がるといいます。エサを食べないことで牛乳の出が悪くなったり、免疫力が下がるなどさまざまな影響があるため対策に追われています。
鳥取県立農業大学校 岩崎 彰夫 教授
「今の時期暑くなったら質のいい餌をやって、しっかり食べさせて食べる量を減らさないということ。もう一つは寝床、しっかり休息をとらせることが基本だと思います。人間の夏バテ対策と同じ」
まだ始まったばかりの今年の夏。人にも牛にも厳しい季節となりそうです。