『桃の節句』の伝統的なお菓子「花餅」 古くからひな祭りに供えられた縁起物 老舗和菓子店で販売 島根県松江市
春を先取りしたような暖かな陽気から一転、ひんやりした空気に包まれた山陰地方。そんな中、今年も訪れた「ひな祭り」シーズン。お茶処、島根県松江市ではひな祭りに合わせた和菓子が登場しています。
老舗和菓子店「桂月堂」で2月から販売が始まったひな菓子「花餅」です。
桂月堂 石村妙子さん
「出雲地方を中心とした松江に伝わる『桃の節句』の伝統的なお菓子になっております」
松江市では、古くからひな祭りに供えられていたという縁起物の「花餅」。地元産の米粉や、上新粉を使った餅にこしあんを包んだものを花の形にし、色付けした後、蒸しあげてつくられます。かつては家庭で作られ、親子でその出来栄えを喜び合いました。柔らかい餅とこしあんの優しい甘さが人気で、この店でも毎年多くの人が買い求めに訪れるといいます。
桂月堂 石村妙子さん
「(子どもの)成長を願って、ご家族皆さまでお召し上がりいただけたらと思います」
「桂月堂」の花餅は松江市と米子市の6店舗で、3月4日まで販売されます。