スピードのコントロールミスが原因か スノーボード中の死亡事故 慣れている人でも注意すべき点とは? 鳥取県若桜町
休日のにぎわうスキー場で発生した痛ましい事故。1月25日の午前10時前、鳥取県若桜町にあるわかさ氷ノ山スキー場でスノーボードをしていた男性が、転落防止用ネットの支柱に衝突。鳥取県智頭町の会社員の男性(27)が、心肺停止で救急搬送されましたがその後、病院で死亡が確認されました。死因は、胸を強く打ったことによる「胸部大動脈損傷」だったということです。
氷ノ山スノースクールのインストラクターで、事故現場を目撃した杉森雅彦さんに話を聞きました。
氷ノ山スノースクールインストラクター 杉森雅彦さん
「上の方からいいスピードで降りてきてるスノーボードの方がおられて、体がうちに入って倒れそうになった。その状況のまま支柱に激突していったという感じでした」
杉森さんによりますと、亡くなった男性の滑りはスノーボードに慣れているように見えたといいます。しかし、慣れている人でも注意すべき点がー。
氷ノ山スノースクールインストラクター 杉森雅彦さん
「朝という時間帯も関係していたかと思います。硬いバーンでスピードをある程度出しててちょっとしたコントロールミスでこういう事故が起きたと思います。スピードをコントロールしたような滑り方で降りてきてほしいなと思います」
朝一番の硬い雪面はスピードが出やすく、止まりにくいという特徴があるため、慣れていてもスピードの出しすぎに注意してほしいといいます。
この事故を受けて氷ノ山スキー場は、1月27日に転落防止用ネットの手前に衝突を防ぐネットを追加。今後、若桜町と協議の上、支柱にクッションを付けるなど安全対策を進める方針です。また、スキー場の放送でもネットから距離を取ったり、スピードを出し過ぎたりしないよう、注意を呼びかけるということです。