統合新病院「スケート場一帯」で合意 知事と青森市長のトップ会談で決着 県立中央病院と青森市民病院を統合
県と青森市は統合新病院の整備場所の候補地を「県営スケート場一帯」にすることで合意しました。
市のサンドームはセントラルパークに移転し新駅設置に向けた検討会を立ち上げるということです。
これはきょう非公開で開かれた宮下知事と西市長のトップ会談のあと両者が発表しました。
★宮下知事
「本日、統合新病院については青森県立中央病院が担う大規模災害時の基幹災害拠点病院としての立地を最優先させ県営スケート場周辺地区を整備候補地とすることで青森市と合意いたしましたのでご報告申し上げます」
整備場所は青い森セントラルパークと県営スケート場一帯を中心に4つの案で検討されてきました。
市の検討会議はコンパクトなまちづくりなどの観点からほぼ半数がセントラルパークを支持。
県と青森市の有識者会議一方県と市の有識者会議は半数以上が交通アクセスなどに優れたスケート場を支持。
判断がわかれていましたが有識者会議の2日後、トップ会談により「スケート場一帯」で決着しました。
共同会見理由については…。
★青森市 西秀記市長
「最大限重要視しようとしたのは県病の持つ大規模災害時の基幹災害拠点病院としての立地 高速道路から比較的近い場所というそのポイントが今回合意に至る大きなきっかけになった」
★宮下知事
「少なくともスケート場は浸水エリア外、そもそもスケート場は50億円以上かけて改修工事をする予定ファシリティーマネジメントの観点から望ましい」
一方、市のサンドームはセントラルパークに移転することを基本とし、県が費用面で市に協力するとしています。
またセントラルパークへの新しい駅の設置を県と市は連携して検討し新駅設置も含めたまちづくりの検討会を立ち上げるとしています。
★青森市 西秀記市長
「サンドームと浜田中央公園、どちらも市有施設の移転及び整備ということになりますがこれに要する費用については県が市に応分の協力をするということになります」
市民の反応は…。
★県民
「広い場所で皆さんが行きやすいところで良いかなと思います」
「中心街から見て今までの県病と似たような距離感じゃないかと思っている そんなに不便はない」
一方、県営スケート場の移転先は「セントラルパークを有力」としながらも今後検討すると述べるにとどめました。
★宮下知事
「3次医療の青森県内の最大の病院です医療の最後のとりでと言って良い病院と思いますから全県の医療の水準が向上するようなあるいはその均てん化が図られるような機能を持つことが大事」
今後は病床の数や経営形態などを盛り込んだ基本構想・計画の年度内の策定に向け議論が進められます。
病院の開院目標は2032年10月です。