統合新病院の整備場所を巡る動きです。県が県営スケート場一帯を新しい候補地として有識者会議に示す方向で調整していることが関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと県立中央病院と青森市民病院を統合する新しい病院の整備場所を巡り県はきょうまでに国道7号環状線に接する青森市浜田の県営スケート場一帯を新しい候補地として市に提案しました。新しい提案は市が土地を所有する県営スケート場のほか隣接する青森市の屋内グラウンド「サンドーム」や浜田中央公園を含むエリアです。

候補地の1つ「青い森セントラルパーク」で確保できる土地の広さはおよそ7万4,000平方メートルなのに対しスケート場一帯はおよそ9万平方メートルでより広いスペースが確保できるとしています。洪水が発生した際の県の浸水想定ではセントラルパークのほとんどの場所が0.5メートルから3メートル未満なのに対しスケート場一帯は多くの範囲が浸水しない、または50センチ未満にとどまっています。

車でのアクセスを考えた場合セントラルパークに接する通称・機関区通りは片側1車線ですが、スケート場一帯は片側2車線の国道7号環状線沿いで青森自動車道のインターチェンジのすぐ近くです。

県は全県からのアクセスが良いことや、十分な広さを確保できること。防災の観点でリスクが低いことなどを利点にあげています。さらに「セントラルパーク」とする場合渋滞緩和のため八甲田大橋の架け替えが必要になり、それに比べて費用が抑えられるとしています。スケート場近くの青森市民は…。

★青森市民
「どうなんですかね　広さは十分にあると思う　確かに環状線あってアクセスは良いんでしょうけど」
「良いと思いますよ環状線があるし県都の大きい病院だとしたら良い考えだと思いますよ」
「公園はどうなるの？」記者「公園も含めて」「それならだめ　なぜかというと病院はとっても大事だけど私たちこういう子（犬）を連れて歩くにはここ最高なの　すごく良いでしょ」

青森市は現時点で新しい提案に難色を示しています。

★青森市　赤坂寛 副市長
「市としてもコンパクトシティ・プラス・ネットワークということで考えるとより市街地の外れという意味ではいかがなものかなということが率直な意見　加えて浜田中央公園は市の区画整理事業で地域の方々が、それぞれ土地を出し合って編み出した公園ですので、都市計画後に住宅地を買ったという方もいらっしゃるのでそういう方々の意向を考えるとなかなか厳しいのではないか」

要望活動で東京を訪れていた宮下知事と西市長は…。

★宮下知事
「少なくとも有識者会議のなかで議論がオープンになっていくものと考えてますのでそうした環境のなかで議論が深まっていくことを期待しています」

現在県と市の調整が続いていて新しい案は早ければ今月21日にも開かれる有識者会議で提示される見込みです。