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児童相談所直通の専門ダイヤルの活用を呼びかける 児童虐待の相談や通告 過去最多に

2024年5月31日 18:16
児童相談所直通の専門ダイヤルの活用を呼びかける 児童虐待の相談や通告 過去最多に

昨年度、県内の児童相談所が対応した児童虐待の件数が過去最も多くなりました。県は児童相談所に直通の専門ダイヤルの活用などを呼びかけています。

★県こども未来課 和田哲也課長
「令和3年度に一時若干減少したものの年々増加傾向にございまして、令和5年度は令和4年度より375件増加して2,414件と過去最多となりました」

昨年度、県内6か所の児童相談所が対応した子どもの虐待に関する相談件数は2,414件。前の年度を375件上回り過去最多となりました。虐待の内容では暴言を吐いたり、子どもの前で家族に暴力を振るうなどの「心理的虐待」が1,340件で半数以上を占めました。年齢別では7歳から12歳が933件と全体のおよそ4割で、次いで3歳から6歳の570件となっています。虐待者は実の父親が1,008件、実の母親が1,222件であわせて9割以上です。

★県こども未来課 和田哲也課長
「今回過去最多となったわけですけども処理状況をみると助言指導で終わっているケースが約8割ということで、早い段階で深刻にならない段階で対応できていると考えていますけども その一方で親子を分離する児童福祉施設への入所とか里親の委託も増えていますので 県としては職員の体制の強化とか専門的な機能強化とかそういったものに今後努めていきたいと思います」

一方で県内ではことし1月母親と交際相手の男が自宅の浴室で5歳の娘に冷水を浴びせて死亡させた虐待事件が発生し県が当時の児童相談所の対応が適切だったか検証しています。

★県こども未来課 和田哲也課長
「八戸の事案に関しましては いま児童処遇部会のほうで検証を進めておりますので その結果報告書をまとめることとしておりますので その結果を踏まえて報告書を生かした形で体制強化をしていきたいと思います」

県はいち早い相談が虐待防止につながるとして児童相談所直通の専門ダイヤルの活用を呼びかけるとともに、警察とも連携し増加する児童の虐待に対応するとしています。

最終更新日:2024年5月31日 19:20
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