クマ被害が相次いだ北八甲田で入山規制の段階的な解除に向け登山道が試験開放されました。一部のルートは今月中旬にも一般開放される見込みです。

★青森放送　木下玲斗
「鈴などを身につけ安全を確保しながら登山道を確認していきます」

試験開放は県などによるパトロールが完了した登山道で山岳ガイドなどを対象に始まりました。
入山規制はことし6月下旬八甲田の地獄沼近くで女性がクマに襲われ亡くなった事故を受けたものです。登山者の多さなどを踏まえて、まずは八甲田ゴードライン先の登山道から大岳を経由し、毛無岱から酸ヶ湯方面に抜けるルートを優先して解除する予定です。
きのうは山岳ガイドなどおよそ10人がクマよけスプレーや鈴を身につけ、酸ヶ湯温泉方面から大岳までおよそ5.3キロを往復し階段や木橋などの安全を確認しました。

★八甲田山歩　浜部信彦代表
「登山道に長く人が入っていないということが逆にクマの行動範囲が広くなる　一刻も早く（登山道を）点検して開けてほしい　とにかく数多く（登山道に）入って登山道が人が通るものだというものをもう1回クマに教えなければならない」

★県観光政策課 小橋弘子課長代理
「八甲田の登山道を最も熟知している　山岳ガイドの皆様に利用者の目線から本当に問題が無いか安全確認をきっちりして頂いて約2週間の試験開放の後に一般開放に向けた準備を進めていきたい」

およそ2週間の試験開放を経て、早ければ今月中旬にも一般開放が始まる予定です。