宮越家のふすま絵が大英博物館との“対の作品”か 中泊町
中泊町の旧家「宮越家」のふすま絵が世界的な博物館の所蔵品と対になる作品である可能性が極めて高いことがわかりました。
ステンドグラス作家小川三知が制作した貴重なステンドグラスなどが残ることで多くの観光客が訪れる中泊町の「宮越家」。ステンドグラス以外にも18面のふすま絵を所蔵しています。
そのふすま絵について専門家が驚きの調査結果を発表しました。
★元京都国立博物館主任研究員 山下善也さん
「ふすま絵18面はイギリス・大英博物館が所蔵するふすま、それからアメリカのシアトル美術館の研究所が所有するふすまと一連のふすまであると」
世界的な博物館や美術館で保管されているふすま絵と一連で描かれたものだと判明しました。
特にこちらの「春夏花鳥図」は大英博物館が所蔵する狩野派の「秋冬花鳥図」と対になっていて、春を表す桜やキジ、夏を表す渓流などが描かれています。
「秋冬花鳥図」の図柄と連続性があるほか、画風や取っ手部分の金具の形なども一致するということです。
400年ほど前に描かれたとされていますが、状態は非常によく貴重な文化財だとしています。
★宮越家十二代当主 宮越寛さん
「宮越家をみんなで支えてくれた地域の人たちにも感謝しなくちゃいけない 宮越家としてこれから保存のほうに力を注いでいかなくてはいけないと責任を感じています」
今後専門家と話し合いながら保存や公開方法を検討するということです。