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【青森からの輝石】東京・下町でイタリアと青森を発信する十和田市出身の雑貨店オーナー

2024年11月6日 19:32
【青森からの輝石】東京・下町でイタリアと青森を発信する十和田市出身の雑貨店オーナー

特集は「青森からの輝石」、青森から羽ばたき活躍する県人たちを紹介しています。
今日はイタリア文化に魅せられた十和田市出身の雑貨店オーナーです。

イタリアンレザーの手作りバッグやお財布。
イタリアの定番手ぬぐい「ティータオル」そして、津軽塗り茶碗やお箸に青森の植物を使って染色した糸で編む弘前の草木染アクセサリー。

7坪ほどの小さな店内にはイタリア・フィレンツェと青森の魅力がつまっています。

東京の下町台東区の谷中にある雑貨店『コッチャ』。
店名は、方言の『こっちゃ来い』が由来になっています。

オーナーは十和田市出身の池田春香さん。
3年前、青森とイタリアの雑貨や食品を扱うお店、コッチャを開きました。

並んでいる商品はすべて池田さんのチョイス。
青森やイタリアの職人さんたちと直接交渉した手作り品ばかりです。

★コッチャ 池田春香店長
「『クシロカルト』というペルージャの木版の工房さんなんですけど、彼らの作品も現地の職人展というのが1年に1回開催されているのがあるんですけど、そこに行った時に出会って一目惚れして置かせてもらってる」

実はお客さんの半数ほどは外国人です。

★コッチャ 池田春香店長
「デザインオブ縄文縄文イズジャパニーズアーキオロジー」
「ここ北海道ね青森イズヒア」

英語だけでなく、時にはイタリア語で接客をすることもあるそうです。

小さい頃からインテリアやデザインに興味があった池田さん。
三沢高校を卒業後、デザインを学ぶために東京の専門学校に進みました。

卒業後はその知識を生かし博物館などの内装を手がける会社に就職。
しかし・・・

★コッチャ 池田春香店長
「20代半ばくらいになって海外に住んでみたいという意識がすごく強くなったんですね」
「(イタリア)その国の持つ魅力のようなイタリア人っていうものにすごく興味があった」

池田さんは『人生一度きり』と28歳の時にイタリア・フィレンツェに移り住むことを決めました。
その後、現地で出会った革職人の日本人男性と結婚した池田さんは2015年に帰国し、出産。

子育てが少し落ち着いた2021年。
かねてからやりたかった雑貨店を、昔ながらの街並みが魅力の谷中にオープンさせたのです。

ふるさと青森の雑貨も並べ、下町の人からも愛されるお店になりました。


★地元のお客さん
「青森のおいしいものがやってくるのでそれも楽しみですし、ちょっと異国情緒な所もあって両方あいまって一番いいところ のんびりできて下町にはよく合ってます」

お客さんに人気なのは、毎月行っている青森とイタリアを掛け合わせた企画です。

11月の企画は「糸」。
伝統的な青森の手仕事を紹介します。

★コッチャ 池田春香店長
「年に3回ほど開催させてもらっているんですけども、青森の糸にちなんだ伝統的な手仕事。津軽こぎん刺し南部ひし刺し、南部裂織、こちらの糸仕事を糸にちなんで『いとをかしMarket』という名前にしているんですがご紹介させていただいています。」
「全国でこぎん刺しとかさき織りを刺す方が非常に増えてまして、プチブームになっているんじゃないか」

青森の伝統工芸をもっと広めたいという池田さん。
コッチャはイタリア語で「甲殻類の殻」という意味もあり、生き物が身を守るように伝統を守りたいという思いが込められています。

★コッチャ 池田春香店長
「東京から青森の手仕事を発信させてもらっているんですけど、やっぱり地元にもうちょっとダイレクトに何か貢献できることがあればと思っています」

池田さんはこれからも東京で青森とイタリアの魅力発信に挑戦していきます。

最終更新日:2024年11月6日 19:51
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