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【特集】青森からの輝石「感謝される営業」弘前市出身の若きIT社長

2024年7月26日 18:14
【特集】青森からの輝石「感謝される営業」弘前市出身の若きIT社長

特集は「青森からの輝石」青森から羽ばたき活躍する県人たちを紹介しています。きょうは弘前市出身の若き経営者。ITを駆使した「感謝される営業」の世界展開をめざします。

東京・虎ノ門にある38階建てのオフィスビル。タクシーで出社したのはIT企業の若き経営者、弘前市出身の小笠原羽恭さん30歳です。小笠原さんは注目のIT新興企業「セールスマーカー」の社長を務めています。

「セールスマーカー」は検索サイトの情報と国が公表している500万の企業の情報をひも付ける独自のAI技術を使い顧客の最適なタイミングで営業をかけられます。「インテントセールス」と呼ばれる新しい営業手法でいま注目されています。

★セールスマーカー社長 小笠原羽恭さん
「法人データ510万件に加えて人物データ572万件 部署データ30万件を加えることによってどの企業の誰にどんな訴求をするのかこれを構築することが可能になっています」

例えば段ボールが必要な顧客がネットで検索するとセールスマーカーが検知して段ボールメーカーに「営業する最適なタイミング」ということを教えてくれます。

★小笠原羽恭さん
「いまちょうど探してましたみたいな そんな理想的な営業ができるような形になっていて 喜んで頂くことが多いです 営業する人にも喜んで頂けますしちょうど困っていた営業される方からも喜ばれるようなそんな世界を実現するサービスになっています 営業された人から感謝されましたということをユーザーの皆様からお声を頂いたりもします」

従業員はフルリモート勤務が可能で北は北海道から南は沖縄まで107人です。東京で週2回以上出社する社員のためにシェアオフィスの一角が用意されています。

★グーグルから転職 中国籍のエンジニア
「スタートアップの方がスピード感も高いですしセールスマーカーの人と出会ったり雰囲気プロダクトの良さインテントセールスの将来性を感じたのでグーグルからセールスマーカーに転職した」

★情報サービス会社から転職セールス担当
「入社する前に思っていた印象そのままにすごく人を大切にしてくれる会社だと思ってます」

システムを作るエンジニアはインドやフランス、中国などさまざま。このため会社の公用語は英語です。若くして起業した小笠原さんのビジネスの原点は青森の自然にありました。

★小笠原羽恭さん
「小学校の時に地球温暖化を解決したいと思うことがあって理由はカマキリをつかまえたりバッタをつかまえたり虫取りが趣味だったんですが虫が生息できなくなる 地球温暖化を解決する仕組みを提案して文章に書いたところ色んな称賛の声を頂いて何か世の中の課題を見つけて解決する方法を考えるのが子どものころからすごく好きで」

小笠原さんは弘前高校から都内の大学に進学し卒業後は野村総合研究所に入社。エンジニアとして新規事業や基幹システムの開発に携わりました。
コンサルティング会社を経て2021年に仲間3人と会社を立ち上げました。

★創業メンバー
「彼はやると決めたことは絶対にやりきる できない理由を考えないです 本人唯一の弱点がカラオケだって言ったりポケモンが大好きで小さい頃からポケモンマスターと呼ばれていたり少年っぽいところがある感じです」

セールスマーカーのサービスを導入した企業は400社を超え売り上げも20億円に達し成長を続けています。国内の投資家をはじめ海外からも資金を集める小笠原さんの夢は…。

★小笠原羽恭さん
「(セールスマーカーを)日本のみならず世界にも展開していきたいと考えています 青森からどんどん起業する人が増えていくとうれしいなと思っていて青森ならではでしか見えない課題を解決できる方と一緒にチャレンジしていきたいと思っています」

来月にはインテントセールスの本を出版するなど多方面で活躍する小笠原さん。既存の枠組みを超えた新しい営業手法を広げる挑戦を続けます。

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