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【挑戦2024】海外で経営を学んだ女性が地元弘前市でホテル開業へ "外国人に青森の魅力を"

2024年1月19日 19:30
【挑戦2024】海外で経営を学んだ女性が地元弘前市でホテル開業へ  "外国人に青森の魅力を"

特集は「挑戦2024」。
弘前市出身の女性が海外の宿泊施設で修行を積んだ経験を生かして、この春、地元でホテルを開業します。

弘前市百沢地区、のどかな自然あふれるこの場所でホテル開業に挑む女性がいます。
市内出身の三上未夢さん27歳です。
三上さんは2年前にUターンし、ホテル開業を目指して別荘として建てられたこの建物を購入しました。
いまは春の開業に向けて改築工事を進めています。

三上未夢 さん
「ここはリビングルームで自炊ができるキッチンがこっちにあります」

室内は木がふんだんに使われていてリビングルームは天井が高く薪ストーブが設置されています。
ホテルは1日1組限定で、自分たちで調理ができるキッチンなども整備し、宿泊客が自由にくつろいでもらえる空間をめざしています。
三上さんがホテル開業の夢を抱いたのは青森南高校外国語科を卒業後、関西のゲストハウスを泊まり歩き、旅行者や地元の人と交流してきたことがきっかけです。

三上未夢 さん
「ゲストハウスを泊まり歩いてそのときこんな場所が青森にあったら良いなと思ったのが最初です 地元の人たちと海外の人たちが一緒に交流しているのがすごく良いなと思いました」

その後、三上さんはホテルの経営について学ぶため、スイスの大学に3年間留学。
インターンシップなどでメキシコやコスタリカのホテルでも働き修行を積んできました。

三上未夢 さん
「海外のお客さんを相手するというのはやっぱり他文化への理解も必要だと思うので3年間いろんな国のクラスメートと過ごした経験というのが今につながっていると思います」

三上さんは海外の人にも岩木山神社など地域の観光地を地元のガイドが案内するサービスも提供したいと考えています。

三上未夢 さん
「英語対応できるようなホテルってまだまだ少ないと思うので海外で働いた経験も生かして 海外の人にも青森の魅力を知っていただけるような場所になってほしいなと思います」

三上未夢 さん
「組み立て失敗している なんも それでいいんだ真ん中空けて重ねていけばいいだけだあと2、3本あれないい」

ホテルの庭で作業を手伝ってくれているのはこの近くに住む日曜大工の名人相馬芳廣さんです。

三上未夢 さん
「ドラム缶で作ったんですよ ドラム缶の回りに(ブロックを置いて)」

開業の準備を進める中で知り合い、自分たちで作るDIYについて様々なアドバイスをもらっています。

相馬芳廣 さん
「何事もチャレンジ精神が旺盛で今の若い人は私たちの昭和の時代と違ってすごく行動力があるなと感じています」

作ったたき火台でピザを焼いてみると…。

三上未夢 さん
「熱い」

たき火を囲んでゆっくりと過ごす時間も、このホテルの醍醐味となりそうです。

ここ数年、新型コロナウイルスの影響で打撃も受けてきた観光業ですが、三上さんはこの仕事の魅力を若い人たちにも伝えようとしています。

三上未夢 さん
「やっぱり観光業って地域と海外の方だったりそとの方を/つなげられるすごい面白い仕事だなと思うので若い人たちにもっと観光業に携わってほしいなと思います」

設置する家具の調達など、最後の準備を進め三上さんのホテルはこの春開業予定です。

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