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台風5号による交通機関の乱れと今後の影響について

2024年8月12日 18:32
台風5号による交通機関の乱れと今後の影響について

台風5号の今後の見通しです。今夜には日本海に達する見込みですが、気象台はあさってにかけて大雨による土砂災害に警戒するよう呼びかけています。

けさ岩手県大船渡市付近に上陸した台風5号は、徐々に勢力を弱めながら東北地方を横断しています。台風が東北の太平洋側に上陸するのは1951年の統計開始以来、2016年と2021年に続いて3例目です。
今夜には秋田県沖の日本海に抜け、その後熱帯低気圧に変わる見込みです。
太平洋側では朝から東よりの非常に強い風が吹き海は大しけとなりました。各地で倒木も相次ぎました。

★青森放送 加藤誠
「風の影響でしょうか木が倒れ国道を塞いでいます」

七戸町金沢平では道路脇の木が根元から倒れて国道4号をふさぎ、一時通行止めになりました。

八戸市では1万492世帯、2万3,257人に避難指示が出され、住民が避難所で不安な一夜を過ごしました。

★避難した住民
「(避難指示を知らせるエリア)メールがすごいうるさくて友だちからも(自宅の)後ろが川だから、細いのですけれども 避難した方がいいよと電話が来て」

気象台によりますとあさってにかけて台風から変わった熱帯低気圧圧の影響を受けるおそれがあります。あす午後6時までの24時間降水量は津軽で120ミリ、三八上北と下北で80ミリと予想されていて土砂災害などに警戒が必要です。
また、あす予想される最大瞬間風速は陸上で20メートル、海上で23メートルから25メートルとなっています。

台風の影響はお盆の帰省ラッシュを直撃しました。

★青森放送 油川修一
「青森空港では台風による欠航が相次いでいて多くの利用客に影響が出ています」

★岐阜県に帰省
「今回ゆっくりな台風なのでいつ出発できるか不安です 電車は子連れだとスーツケースがたくさんあるので飛行機が一番便利なので飛行機でいけたら」

★利用客
「本来はきょう10時の便で小牧に入って、あした沖縄のほうに入る予定だったのですがあいにくこの天候でどうしようもない」
「久しぶりにおばあちゃんに会いたかったので悲しいです」

きょう青森空港ではあわせて41便が、三沢空港ではあわせて10便が欠航しました。航空各社によりますとあすは天候の状況で判断しますが、すでに一部の便で欠航が決まっています。

在来線は八戸線が終日運転を見合わせ、大湊線でも運休が発生しました。八戸線はあすも始発から昼過ぎまで運休が発生します。

シルバーフェリーは全便が欠航。津軽海峡フェリーは、青森・室蘭航路と大間・函館航路が欠航しました。

台風5号の中心は現在秋田県内を横断中です。このあと津軽を中心に強い風を伴って降水量が増える見通しです。弘前市弥生のりんご園では農家が台風に備えて支柱を加えたり、きちんと枝が支えられているか確認していました。

★農家
「うちは木が古いので支柱は十分にして枝が折れないようにとかそういうことはしています 風が強くならなければいいなと思っています」

枝が大きく揺れるとりんごの実同士がぶつかって傷が付いたり実が落ちてしまうため、農家は風が強くならないことを願っていました。

台風5号は今夜には秋田県の海上に抜ける見込みですが、その後停滞し、あさってまでは津軽を中心に大雨に注意・警戒が必要です。
このあと午後7時からの雨と風の予想です。風は黄色で示したやや強い風が続く所がある見込みです。警戒が必要な雨は台風の移動に伴い中心が日本海側にうつります。
あすの午前6時頃には津軽の広い範囲で雨が降る予想です。台風5号はあすには熱帯低気圧へと変わり、強風や雨は一時的に落ち着きそうですが、北と東から張り出した高気圧の影響で日本海上で停滞するため、あさって水曜日までは大雨に注意・警戒が注意が必要です。雨雲が同じ場所に長時間とどまった場合、警報級の大雨となる可能性があります。最新の気象情報を確認するようにしてください。

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