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愛媛県発注工事の不正入札事件 建設会社など家宅捜索で全容解明へ

2025年2月13日 18:56
愛媛県発注工事の不正入札事件 建設会社など家宅捜索で全容解明へ
鈴木俊博容疑者(58)

久万高原町で行われた県発注の土木工事を巡り、入札の価格に関する情報を漏らしたなどとして県の課長ら4人が逮捕された事件。愛媛県警はきょう、工事を落札した建設会社を家宅捜索しました。

今後、課長が勤務する県の庁舎も捜索するとみられます。現場には清家記者です。

清家記者(中継):
「はい、中予地方局前からお伝えします。この後、愛媛県警は逮捕された県職員が勤務していたこちらの庁舎に家宅捜索に入ると見られます。現在庁舎前には多くの報道陣が集まり始めています。警察は家宅捜索に入り、事件の全容解明に向け、さらに捜査を進めるとみられます」

官製談合防止法違反などの疑いできのう逮捕された、県中予地方局建設部 河川砂防課 課長の鈴木俊博容疑者(58)。

また公契約関係競売等妨害の疑いで逮捕された、久万高原町の久保建設の社長、久保陽生容疑者(61)と常務の大西聖容疑者(42)、元県職員で松山市の会社員宮崎裕文容疑者(61)の身柄は、きょう松山地検に送られました。

県警捜査二課などによると鈴木容疑者は、久万高原土木事務所の建設課長だった去年2月、久万高原町内の急傾斜地崩壊対策工事の一般競争入札で、元同僚の宮崎容疑者に非公表の価格に関する情報を漏洩。

宮崎容疑者はその情報を取引先の久保建設の大西容疑者を介して社長の久保容疑者に伝え、久保建設が県発注の工事を不正に落札した疑いが持たれています。

滝口記者:
「今、捜査員が久保建設に家宅捜索に入りました」

県によると、この工事の入札には合わせて4社が参加していて、県が設定した非公表の調査基準価格3937万662円に対し、久保建設はおよそ1万4000円上回る3938万5000円で落札したということです。

警察は今後、鈴木容疑者らが情報を漏らした経緯や見返りがあったかどうかなど事件の全容解明に向けて詳しく調べる方針です。

最終更新日:2025年2月13日 19:36
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